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「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公――」 模倣東京の郊外に建つ、とある魔術師の邸宅。 「降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 そこで一人の男がサーヴァントの召喚を行っていた。 「閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」 長く伸ばされた青い髪、吊り上がった双眸。大きな赤っ鼻が特徴的な中年の男。 「――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」 足元には血痕が付着したナイフ。 彼が既に何らかの荒事を為したことが見て取れる。 「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。」 滞りなく唱えられる詠唱。 「されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし」 しかしそこに通常のものとは異なる一文が滑り込む。 「汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――」 それはサーヴァントを狂化させる詞。 これにより、この儀式で召喚されるサーヴァントは破壊に特化したバーサーカーに限定されることとなる。 「汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 輝きと共に召喚陣より現れるは、雪よりも白い和装に身を包んだ小男。 160cmにも満たないであろう体躯にバーコードヘア。39歳である自分よりも一回り上に見える年齢。 とても強そうには見えないその姿に赤っ鼻の男はガックリと肩を落とす。 「ハズレを引いちまったか?」 赤っ鼻の男が欲したのは忠実な下僕であり、決して裏切らない手足だ。 どうせなら強い方が良いと、わざわざバーサーカーとして召喚したにもかかわらず、現れたのが冴えない中年のチビだ。落胆するのも無理はない。 まあいい、と気を取り直す。 己のサーヴァントとして召喚された以上、このチビは使い捨ての戦力として使いつぶそう。 そんな風に考え、召喚陣の中心に立つ小男に向かって一歩踏み出した赤っ鼻の男。 しかし突如その視界が揺らぐ。 (なんだ?)と疑問符を浮かべる男の視界が上から下へ急降下していく。 ゴツン、と何かが頭に激突する。 (なんだ!? なんだ!? 何が起こりやがった!?) 状況を確認しようとするが首が全く動かない。 必死に目を動かして周囲を見回し――あおむけに倒れた自分の胴体を視認してようやく、己の首が切り落とされたことを理解した。 ◆◆◆ 模倣東京において激戦区となっている23区から離れた郊外にその山は存在していた。 その山頂には鎌倉時代から続く寺が建立されており、霊験あらたかな山として人々の信仰を集めていた。 また、模倣東京内でも有数の霊地であり、霊脈を目当てに多くの参加者がこの地を求めて争った。 現在ではその争いに勝利した二組の主従がこの地を拠点とし、聖杯戦争の打倒を企図していた。 「おや?」 その内の一人であるキャスターが、手元の式盤を覗き込みながら声を上げた。 「どうした? キャスター」 「サーヴァントが一騎こちらに近づいてきています」 「ほう、まだこの辺りにマスターがいたのか」 もう一人のサーヴァントであるシールダーが感心したようにつぶやく。 実際、この霊山を巡って、近辺では何度も戦いが発生した。 予選も後半か終盤に差し掛かりそれらが一段落した現時点で、生き残っている主従は自分たちくらいのものであろう。そう考えていたので、このタイミングまで隠れ潜んでいたマスターの辛抱強さに思うところもあった。 しかしシールダーの思いに反して、キャスターは困ったように言う。 「それが、マスターが私の感知に引っかかって来ないのです」 「サーヴァントが単騎で攻め込んできている、ということか?」 「おそらくは」 ふむ、とあごに手を当て思案する。 考えられるとすれば単独行動スキルを持つアーチャーあたりがマスターを殺害して、新たなマスターを探して徘徊しているということか。 しかしそれなら霊体化するほうが効率的だ。実体化してそれを行うのは少々合理性に欠ける。 あまりにもその意図が読めなさ過ぎた。 「しーるだー、どうするの?」 傍らの幼いマスターが不安げに訪ねてくる。 本来なら彼が意思決定をすべきなのだが、まだランドセルを背負うようになったばかりの彼にマスターの役目を全うしろというのは少々無理があろう。 「大丈夫ですよ」 微笑んで、彼の頭を撫でる。 どれほど行動意図が読めない敵であろうと、自分達に近づくものへの対処は決まっている。 「接触します。敵対するならこれまで同様討ち滅ぼすのみです」 そう決断を下し、キャスターを率いて山門を出る。 この寺に立ち入るには山門に繋がる石段を上り、一本道の石道を通り抜けなければならない。 逆に言えば石段を上って来ないならば無理に敵対する必要はない。 シールダーもキャスターも、彼らのマスターたちも争いを好む性質ではなく、戦わずに済むならそれに越したことはないとは考えている。 しかし、キャスターの式盤がそんな甘い考えが通じないことを教えてくれる。 ゆっくりと、しかし確実に敵サーヴァントを表す碁石はこちらに近づいてくる。 やがて石段を上り切った敵サーヴァントが、四人の前にその姿を晒す。 バーコードヘアーで中年の小男だ。 純白だったと思しき和服は既に何人もその手にかけたのだろう、鮮血で真紅に染まっていた。 敵対的なのはほぼ確実だが問答無用で攻撃するわけにもいかない。とりあえず誰何する。 「止まれ! 我々には争う気はない! 対話に応じるならばクラス名を名乗れ! 止まらなければ敵と見做し排除する!」 小男はシールダーの声には応えず、それどころか全く意に介することなく歩を進める。 生気を感じさせないその様はまるで幽鬼のよう。 真名はともかく、クラスはバーサーカーと考えて間違いないだろう。 対話は不可能。 彼らの陣営の全員がそう判断し、戦闘陣形を取る。 キャスターとマスターたちは飛翔して山門の上に上り、シールダーは一歩前に出て各々の宝具を構える。 不意にバーサーカーがピタリと動きを止めた。 盾を構えたまま、シールダーが眉をしかめる。 先ほどの制止に今更従ったわけではあるまい。 その証拠に、手に持つ刀は無造作に垂れ下げられ、鞘に納めようとする気配もない。 1秒、2秒と敵の様子を窺うシールダー。 動いた瞬間に制圧に動けるよう身構える彼の耳に――― 「シールダー!!」 ―――キャスターの叫びが届く。 それと同時、ギィイン! とけたたましい金属音が響き、盾を持つ右腕に衝撃が伝わる。 (バカな!?) 大慌てて飛び退き距離を取る。 「何をしているのです!? 何故間合いに入られるまで動かないのですか!?」 「うるさい! キャスターは支援を急げ!」 動かないのではない。動けないのだ。 なにせキャスターに声をかけられるまで――否、その刀が己の盾に直撃するまで、バーサーカーが攻撃行動に入っていることすら認識できなかったのだ。 キャスターの陰陽術が天から降り注ぎ、地から生え伸びバーサーカーを襲う。 しかしバーサーカーはすり抜けるように滑らかにその攻撃を回避する。 その隙に、シールダーは己の宝具に魔力を充填する。 シールダーが為さんとするのは真名開放。 盾のみを手にして閉ざされた城門の前に一人立ち塞がり、1000を超える敵兵を打ち砕いた、この英霊の伝説の再現。 「『万敵砕きし晶門の守護盾』!!」 宝具の真名が高らかに宣言され、山門は城壁に書き換わり、城門が具現化される。 その前にはシールダー自身が立ち塞がり、バーサーカーと一対一で対峙する。 魔力によって強化されたその盾は対軍宝具すら容易に防ぎきるだろう。 城壁の上からキャスターが陰陽術を放ち退路と迂回路を塞ぐ。 これによりバーサーカーは正面からシールダーに攻撃を仕掛ける外なくなった。 「来るがいい狂戦士! 我が盾が貴様の振るう刃全てを弾いてみせよう!」 威勢よく切られる啖呵が空気を揺らす。 バーサーカーはこれに応えるかのように、あるいは完全に無視するかのように、歩み寄る。 「敵、間合いを詰めています! 気をつけて!」 キャスターの忠言が飛ぶ。 シールダーにはバーサーカーの動きを認識できない。 けれど理性を失ったバーサーカーの行動を予測することなど容易である。 先ほどの不可思議な歩法にしても離れたところから俯瞰する者があれば、タイミングを計ることも不可能ではない。 ならば数の利を活かし、安全かつ確実に仕留めに行く。 バーサーカーの動きを俯瞰できる場所にキャスターを置き、自分はタイミングを教えてもらい防御と反撃を行う。 それだけで、決着がつく。 「斬撃、来ます!!」 キャスターの叫びに呼応し、さらなる魔力を盾に込める。 もはやどんな宝具もこの守りを突破することは適わない。そう確信した瞬間、バーサーカーの刃が盾に激突し――― ―――そのまま、シールダーの胴体もろとも、豆腐のように切り裂いた。 ◆◆◆ 「おうおう。 ハデにやりやがったな」 バーサーカーが二騎のサーヴァントと二人のマスターを屠る様を空中から眺める人影。 長く伸ばされた青い髪、吊り上がった双眸。大きな赤っ鼻が特徴的な中年の男。 その名も千両道化のバギー。海賊派遣組織『バギーズデリバリー』の座長であり、バラバラの実を食べた「バラバラ人間」である。 この能力により体の各部を自在に分離させる事ができ、斬っても斬ってもすぐにくっつけることができてしまう能力を持つ。 その能力ゆえに彼は己のバーサーカーに首を切り落とされても全く問題なかったのだが…… (まったく……あのとき死んだふりしといて正解だったぜ) 己のバーサーカーを観察していたバギーはその学習能力の高さを心底怖ろしいと思った。 聖杯戦争では多くのサーヴァントが鎬を削る。 そんな戦場では当然、未知の宝具や全く想定し得ない能力を持つ者も数多く存在しているのだ。対処が後手に回れば命取りとなることもある。 しかしこのバーサーカーはそれらをまるで最初から想定していたかのように対処した。 そして次の瞬間にはそれを打ち破るための方法をその場で編み出し、敵を斬り伏せた。 あのシールダーとの戦いだってそうだ。 敵の盾が魔力で強化されていると判断し、刀で触れたところから盾の魔力を吸収。防御力を下げた上で斬り伏せたのだろう。 そんな風に、敵の切り札を様々な方法で攻略するのをバギーは何度も見せつけられた。 召喚したとき、いつものように効かないアピールをして斬られ続けていれば、その内覇気すら身につけていたかもしれない。 そうなってしまえばもう対処することはできない。 己はただ斬られるのを待つ巻藁になっていただろう。 (ま、聞いてた話とはだいぶ違ぇが、これはこれで悪くねえ) 故にバギーはこの状況に順応する。 『バーサーカー』というクラスの特徴を聞き、当初想定していたのとは多少異なる戦術を取らねばならないし、それに備えて行っていた仕込みも大体無駄になった。 その上、決してバーサーカーに見つからないようにしながら、近すぎず遠すぎない距離を保ちつつその後ろを付いていかなければならないというしょーもないハンデを背負うこととなった。 しかし、それを補って余りあるほどに己のサーヴァントは強かった。 何せこれまでに4騎のサーヴァントを一刀のもとに切り伏せている。NPCやマスターに至っては50を超えた辺りで数えるのを止めてしまった これほどの強さがあれば激戦区に突入させても一定以上の成果を上げられよう。 (さあさあバーサーカー…! 俺のために精々ハデに働いてくれよお……!) 心と顔だけで呵々大笑しながら、バギーは己のバーサーカーの追跡を続けるのだった 【クラス】 バーサーカー 【真名】 偽ジロウ・スズキ@魔法少女プリティ☆ベル 筋力C 耐久D 敏捷C+++ 魔力D 幸運E 宝具A+++ 敏捷は攻撃を回避する時大きく向上する。 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 哲学的ゾンビ:B 個人複製技術によって作成されたクローン生命体。その内、本人の十全な同意なく作られたため自我を持たない失敗作を指す。この個体は偶然何らかの方向性を得てオリジナルの能力と知識だけを持った、制御不可能な存在となってしまった。 自我を持たないため、一切の精神干渉を受け付けない。マスターの命令も受け付けない。 狂化:- バーサーカーにあるまじきことだが狂化スキルを所持していない。 これは狂うための自我が存在していないためである。 【保有スキル】 効率戦闘:A 効率的な戦いができ、非常に燃費が良い。 ごくわずかな体力消費で戦闘を行うことができ、魔力を体力回復に充てることで疲れ知らずで戦うことができる。 また戦闘中でも消費魔力量より自然回復量の方が多いため永遠に戦い続けることができる。 ただし、サーヴァント化に伴い魔力を自然回復させることはできなくなっており、マスターからの供給を受ける必要がある(とはいえ並のサーヴァントと比べてもマスターへの負担は微々たるもの)。 縮地:C+++ 瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。 ジロウの場合「間合いを詰められている」「間合いが詰められてしまった」ことを敵に認識させない技術となる。このため傍から見ると普通に歩いて近づいているだけに見える。 また、ごく短距離を移動する場合に限りAランク相当の効果を発揮する。 戦闘続行:D 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。 偽ジロウの場合腕一本と刀が残っていれば戦闘を続行できる。 空爆により木端微塵の肉片にされてもなお、プリティ☆ベルに切りかかった逸話による。 【宝具】 『個の極致』 ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 オリジナルのジロウ・スズキが生前積み上げた経験と技術が宝具に昇華されたもの。 想定外の事態に直面したとき、積み上げてきた膨大な経験からその状況に対応できる手札を即座に作り出すことができる。 ジロウ・スズキの代名詞ともいえる「見えていても予測していても回避を許さない、完全な無拍子で繰り出される斬撃」はこうした経験から身につけた技術の一つに過ぎない。 【weapon】 日本刀 【人物背景】 東の魔王軍の王 ジロウ・スズキのクローン。本人の十全な同意なく作られているため自我が存在しない「哲学的ゾンビ」。 「永遠に斬殺し続ける誰も勝てない殺戮永久機関」と評されたジロウ・スズキと物理的には完全に同一。その知識と経験、技術を持っているが「哲学的ゾンビ」であるため、本来なら操作不能、自立行動不能の肉塊として生を終えるはずだった。 しかし偶然なんらかの方向性を得てしまい研究所を脱走。50人以上の魔族を斬り殺した他、厚志や桜といった魔王クラスの大物をも撃破した。 【サーヴァントとしての願い】 なし 【把握方法】 原作17、18巻。 オリジナルであるジロウ・スズキの戦闘能力については2巻、3巻、11巻 【マスター】 バギー@ONE PIECE 【マスターとしての願い】 金銀財宝が欲しい。海賊なんだから当然だろう? 【weapon】 なし 【能力・技能】 『バラバラの実』 超人系悪魔の実の能力者。切り離した体のパーツは自在に操る事が可能で、空中に浮遊させたり、それぞれに別々の動きをさせたりするのもお手の物。 ただしすべてのパーツは「足」を絶対の基準としており、ここから一定以上の離れるとバラバラにしたパーツが動かせなくなる。 【人物背景】 ”東の海”出身の海賊。かつては海賊王ゴールド・ロジャーの船にも乗っていた。 ルフィに敗れた後インペルダウンに投獄され、ルフィと共に脱獄したあとは頂上戦争を経て、脱獄の際に自分に付き従うようになった(自分よりはるかに強い)囚人たちを連れて海賊派遣組織『バギーズデリバリー』を結成。その座長となった。 また王下七武海に名を連ねていたが世界会議(レヴェリー)にて王下七武海制度の廃止が可決され、バギーの元にも討伐軍が送られた。 【方針】 聖杯を獲得する。
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神座万象シリーズの詠唱文 PARADISE LOSTの詠唱文 Dies iraeの詠唱文 神咒神威神楽の詠唱文 遊戯王の召喚口上 GX~5D's ZEXAL ARC-V VRAINS FFTの詠唱文 デモンベインの詠唱文 タクティクスオウガの詠唱文 ユニオンシリーズの詠唱文 テイルズシリーズの詠唱文 スレイヤーズの詠唱文 BLEACHの詠唱文 ヴァルキリープロファイルの詠唱文 村正の詠唱文 シンフォギアの詠唱(?)文 Zero Infinityの詠唱文 相州戦神館學園シリーズの詠唱文 シルヴァリオ ヴェンデッタの詠唱文 Vermilionの詠唱文 IZUMO4の詠唱文 クトゥルフ神話クトゥルフ(クトゥルー)召喚 クトゥグア召喚 ハスター召喚 女神転生 悪魔召喚プログラム Fate/Stay Night無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス) サーヴァント召喚 空の軌跡サンタクスノヴァ 魔槍ロア 聖槍ウル ヘヴンスフィア とある魔術の禁書目録魔女狩りの王(イノケンティウス) 水よ、蛇となりて剣のように突き刺せ(メム=テト=ラメド=ザイン) 偽・聖歌隊(グレゴリオ=レプリカ) 理派四陣 魔法先生ネギま!燃える天空 引き裂く大地 千の雷 アスラクライン黑鐵召還 翡翠召還 白銀召還 薔薇輝召還 翠晶召還 鋼召還 ハイスクールD×D赤龍帝の篭手・覇龍(ブーステッド・ギア・ジャガーノート・ドライブ) 真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション) 白龍皇の光翼・覇龍(ディバイン・ディバイディング・ジャガーノート・ドライブ) 白銀の極覇龍(エンピレオ・ジャガーノート・オーバードライブ) 黄昏の聖槍・覇輝(トゥルー・ロンギヌス・トゥルース・イデア) クトゥルフ神話 クトゥルフ(クトゥルー)召喚 Ph nglui(ふんぐるい) mglw nafh(むぐるうなふ) Cthulhu(くとぅるう) R lyeh(るるいえ) wgah nagl(うがふなぐる) fhtagn(ふたぐん) 『ルルイエの館にて死せるクトゥルー夢見るままに待ちいたり』 クトゥグア召喚 Ph nglui(ふんぐるい) mglw nafh(むぐるうなふ) Cthugha(くとぅぐあ) Fomalhaut(ふぉまるはうと) n gha-ghaa(んがあ・ぐあ) naf l thagn!(なふるたぐん) Ia(いあ)! Cthugha! ハスター召喚 Ia! Ia! Hastur(はすたあ)! Hastur(はすたあ) cf ayak(くふあやく) vulgtmm(ぶるぐとむ), vugtlagln(ぶぐとらぐるん), vulgtmm! Ai(あい)! Ai! Hastur! 女神転生 悪魔召喚プログラム 我は汝を召喚す。おお精霊よ、至言の力を持って汝に命ず。 EL ELOHIM ELOHO ELOHIM SEBAOTH 永遠なる主、ツアバトオの神 ELION EIECH ADIER EIECH ADONAI 栄光に満ちたるアドナイの神の名において JAH SADAI TETRAGRAMMATON SADAI さらに口にできぬ名、4文字の神の名において AGIOS O THEOS ISCHIROS ATHANATON オ・テオス、イクトロス、アタナトスにおいて AGLA AMEN 秘密の名、アグラの名において、アーメン Fate/Stay Night 無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス) 士郎ver 体は剣で出来ている。 I am the bone of my sword. 血潮は鉄で心は硝子。 Steel is my body,and fire is my blood. 幾たびの戦場を越えて不敗。 I have created over a thousand blades. ただ一度の敗走もなく、 Unaware of loss. ただ一度の勝利もなし。 Nor aware of gain. 担い手はここに独り。 Withstood pain to create weapons, 剣の丘で鉄を鍛つ。 waiting for one s arrival. ならば我が生涯に意味は不要(いら)ず。 I have no regrets.This is the only path. この体は、 My whole life was 無限の剣で出来ていた。 "unlimited blade works." アーチャーver I am the bone of my sword. 体は剣で出来ている。 Steel is my body, and fire is my blood. 血潮は鉄で 心は硝子。 I have created over a thousand blades. 幾たびの戦場を越えて不敗。 Unknown to Death. ただの一度も敗走はなく、 Nor known to Life. ただの一度も理解されない。 Have withstood pain to create many weapons. 彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。 Yet, those hands will never hold anything. 故に、生涯に意味はなく。 So as I pray, "unlimited blade works." その体は、きっと剣で出来ていた。 サーヴァント召喚 素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ 閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する ――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ 誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――! 空の軌跡 サンタクスノヴァ 万物の根源たる七耀を司るエイドスよ その妙なる輝きを持って我らの脅威を退けたまえ… 光よ!我に集いて魔を討つ陣となれ!! サンクタスノヴァ!!! 魔槍ロア 千の棘を以てその身に絶望を刻み 塵となって無明の闇に消える 砕け、時の魔槍 聖槍ウル 我が深淵にて煌く蒼の刻印よ 天に昇りて煉獄を照らす光の柱となれ 奔れ、空の聖槍 ヘヴンスフィア 天の眷属たる女神の下僕。 昏き大地を清めんが為、今こそ来たれ。 其は光にして騎士。 七耀の守護者なれば、今こそ我らに力を!ヘブンスフィア! とある魔術の禁書目録 魔女狩りの王(イノケンティウス) 世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの炎よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF) それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE) それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たき闇を滅する凍える不幸なり(IIMHAIIBOD) その名は炎、その役は剣(IINFIIMS) 顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP) 水よ、蛇となりて剣のように突き刺せ(メム=テト=ラメド=ザイン) 数価。 四〇・九・三〇・七。合わせて八十六 照応。水よ、蛇となりて剣のように突き刺せ(メム=テト=ラメド=ザイン) 偽・聖歌隊(グレゴリオ=レプリカ) 熾天の翼は輝く光、輝く光は罪を暴く純白、純白は浄化の証、証は行動の結果、結果は未来、未来は時間、時間は一律、 一律は全て、全てを創るのは過去、過去は原因、原因は一つ、一つは罪、罪は人、人は罰を恐れ、恐れるは罪悪、 罪悪とは己の中に、己の中に忌み嫌うべきものがあるならば、熾天の翼により己の罪を暴き内から弾け飛ぶべし―――ッ!! 理派四陣 風を伝い(IITIAW)、しかし空気ではなく場に意思を伝える(HAIICTTPIOA) 魔法先生ネギま! 燃える天空 契約に従い我に従え炎の覇王 来たれ浄化の炎 燃え盛る大剣 ほとばしれよソドムを焼きし火と硫黄 罪有りし者を死の灰に 「燃える天空」 引き裂く大地 契約に従い我に従え 奈落の王 地割り来れ 千丈舐め尽くす 灼熱の奔流 滾れ 迸れ 赫灼たる亡びの地神 「引き裂く大地」 千の雷 契約に従い我に従え高殿の王 来れ巨神を滅ぼす燃え立つ雷霆 百重千重と重なりて走れよ稲妻 「千の雷」 アスラクライン 黑鐵召還 闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影! 翡翠召還 闇より静けき氷海に眠る―其は、科学の音色(おと)に凍てつく影! 白銀召還 闇より深き深淵より出でし―其は、科学の幻影(かげ)を裁く剣! 薔薇輝召還 闇より永き悠遠より覚めし―其は、科学の鎖が縛る刻! 翠晶召還 闇より刮(きさ)ぎし氷晶(ひょうしょう)より出でし―其は、科学の涙が融かす翳(かげ)! 鋼召還 闇より深き融炉より出でし―其は、科学の鎚が鍛えし玉鋼 ハイスクールD×D 赤龍帝の篭手・覇龍(ブーステッド・ギア・ジャガーノート・ドライブ) 我、目覚めるは 覇の理を神より奪いし二天龍なり 無限を嗤い、夢幻を憂う 我、赤き龍の覇王と成りて 汝を紅蓮の煉獄に沈めよう 真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション) 我、目覚めるは 王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり 無限の希望と不滅の夢を抱いて、王道を往く 我、紅き龍の帝王と成りて 汝を真紅に光り輝く天道へ導こう 白龍皇の光翼・覇龍(ディバイン・ディバイディング・ジャガーノート・ドライブ) 我、目覚めるは 覇の理に全てを奪われし二天龍なり 無限を妬み、夢幻を想う 我、白き龍の覇道を極め 汝を無垢の極限へと誘おう 白銀の極覇龍(エンピレオ・ジャガーノート・オーバードライブ) 我、目覚めるは 律の絶対を闇に堕とす白龍皇なり 極めるは、天龍の高み 往くは、白龍の覇道なり 我らは、無限を制して夢幻をも喰らう 無限の破滅と黎明の夢を穿ちて覇道を往く 我、無垢なる龍の皇帝と成りて 汝を白銀の幻想と魔道の極致へと従えよう 黄昏の聖槍・覇輝(トゥルー・ロンギヌス・トゥルース・イデア) 槍よ、神を射抜く真なる聖槍よ 我が内に眠る覇王の理想を吸い上げ、祝福と滅びの狭間を抉れ 汝よ、遺志を語りて、輝きと化せ
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黒咲恵梨佳は魔術師だ。 私は借りた空き家の掃除を二日間かけて済ませ、地下室に物を運び出した。 魔術の基本は隠匿。目立つ場所では魔術の行使は出来ない。 地下室のある空き家をわざわざ不動産屋に指定したのも、そういう理由があったからだ。 聖杯戦争は最早目前となっている。準備は早く済ませるに越したことはない。 オランダに付いてすぐ、私の左手には熱が走った。 熱と共に左手の甲に現れた、三方向に広がる結晶のような刻印。 私がマスターになった証。そしてサーヴァントへの三度の絶対命令権、令呪。 いよいよ、戻る道は無くなった。振り返るつもりも引き返すつもりも無いが、身体はどうしても強張ってしまう。 瞼を閉じ、ゆっくりと呼吸を整えながら、私は『その時』を待った。 深夜二時。私の魔力が最大に高まる時間だ。 腕時計と置き時計をもう一度チェックする。 ──大丈夫だ。始めよう。 魔法陣は既に描き上げてある。 トロイの城塞の欠片をコトリと置き、私は息を吸った。 詠唱文はいやというほど暗記した。 一言一言、確かめるように詠唱していく。 素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。 魔法陣には研究用に仕入れた、血晶魔術用として最上級の血を惜しげもなく使っている。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 閉じよ(みたせ)。 触媒は神代の聖遺物。トロイの城塞。神の血を引く英雄達が鎬を削った、考えうる限り最高の時代のもの。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する そして、呪文を唱えるのは時計塔の天才と称されるこの黒咲恵梨佳。 この儀式に失敗など――あるものか。 ――――告げる。 魔法陣が光を帯びた。 地下室は眩く照らされ、魔力の励起を知らせる。 私の身体を魔力がめぐり、魔術回路が打ち震える。 立ち昇る悪寒を抑え、叫ぶ用に呪文を紡ぐ。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。 心臓が早鐘を打つ。 私の身体は今、幽体と物質を繋げる回路。 痛みを感じている暇は無い。 もっと集中して──自らの身を、神秘を為す一部と捉えて──!! 誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 最早、思考は無い。 ────私はただ、詠唱を続ける。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――! ────白。 魔法陣から発せられた稲妻の様な強烈な光は、世界を白く塗りつぶした。 そして、魔力の奔流と身に打ち付ける暴風が地下室を支配する。 私は、地を踏みしめて耐えるのがやっとだった。 ──恐る恐る、瞼を開く。 魔法陣は『あちら側』に繋がり、淡い光を発し続けている。 風は埃を巻き上げ、竜巻のように魔法陣の周囲を走っている。 そして『彼』はその中央に凛と立っていた。まるで神が玉座に座るような、ヒトならざる者の威風を漂わせて。 ──あれが、サーヴァント。英霊にエーテルの肉体を与え、マスターの使い魔として聖杯戦争を共に戦う者。 そして英霊である以上、『彼』は──過去の大英雄に違いない。 その現実離れした感覚に私はとうとう腰を抜かし、立っていることも出来なくなった。 「さて……と」 『彼』が口を開いた。 やや高めの中性的な声だ。 よく見れば、女としても通用する美しい顔立ちをしている。 もし、あの黒髪を伸ばしていたら、きっと女性だと思っていただろう。 「や、や、や。ボクを呼んでくれて、ありがとう。キミが、ボクのマスターなんだよね?」 『彼』はとてもにこやかに、緊張感などまるで無いように喋り始めた。 英雄らしからぬ、いやに飄々とした軽い口ぶりに、抜けた腰が更に抜けるのを感じる。 「へ? もしかしてマスターじゃない? いやー、でもさ、ホラ。ボクの周りにキミ以外の人、いないんだけど」 小馬鹿にしているような口ぶりとおどけた仕草に、かえって私は冷静になった。 このサーヴァントに、しっかり主従関係を示さなければならない。 「……ええ、そうよ。私が黒咲恵梨佳。あなたの……マスターよ。」 精一杯の虚勢を張って答えた。 ──腰は抜けて、未だに床にへたれているけど。我ながら、情けない姿だ。 「はい、はい。よろしくね、マスター。よろしく。」 「ええ、よろしく……じゃなくて! アンタは何の英霊なの? クラスは?」 サーヴァントには元となった英雄や偉人としての真の名前があるはずだ。 そして、サーヴァントの役割に則した一面を表すクラス。 サーヴァントを御する為に、最も重要な情報だ。 「や、ごめんよ。先に名乗るのを忘れていたね。ボクはアーチャー。名前は──『ウーティス』さ」 ──アーチャー。弓兵のサーヴァント。 セイバー、ランサーと並んで強力とされる三騎士の内の一角。 クラスに不満は無い。しかし──。 「ウー……ティス?」 「そう、ウーティス。記憶したかい?」 トロイの城塞を触媒にすると決めてから、私はトロイア戦争の資料を片っ端から調べていった。 トロイア戦争の英雄といえば、ギリシャ側はアキレウス・オデュッセウス・両アイアス・アガメムノン・メネラオス。 トロイア側はヘクトール・パリス・アイネイアス・デイポボスといったところだろうか。 当然他にも高名な将軍は数多くあり、念のため逐一記憶していた。 しかし、ウーティスなどという武将の名は目にした覚えが無かった。 「……トロイア戦争に、そんな英雄はいたかしら。」 「うーん、ボクもさ、ホラ。この時代に来たばかりで、あの戦争がどう伝わってるかは把握してないんだけどさ。」 相変わらず癪に触る口調でアーチャーが喋る。 「ボク、あれだよ。隠れた名将ってやつだから。目立つ戦功は無いんだよね。あっはっはっはっは。」 アーチャーの軽い笑い声が、地下室に木霊する。 「……つまり、アンタは大英雄どころか名前も残らない一介の武将ってこと!?」 「ま、ま、そこはね。ボクも名前を残せなかったのは悔しいから、ここは一つ大目に。」 悪びれもしないアーチャーの態度に、頭に血が一瞬で昇り、そして一気に冷めていくのを感じる。 この、時計塔の天才と呼ばれた私が、聖遺物・生贄の血・魔法陣の全てに万全を期して召喚した結果。 それがこの、おちゃらけたどこぞの馬の骨だというのか──! 「そ、んな……。この戦いだけは絶対、負けられないのに……」 腰が抜けたのは収まったが、今度は最早立ち上がる気力もない。 《本当に君は理解しているのか? 魔術師同士の殺し合い、戦争の意味を。銃で頭をブチ抜かれて死んだ方がまだマシだと、そう思うほどに魔術師の殺し方というのは、悪辣と凄惨の極みだ。》 先生の最後の忠告が脳裏に蘇る。 負ければ、死ぬ。その言葉が今になって、現実味の重しを背負って胸に突き刺さる。 恐怖が鎌首をもたげ、心を支配しそうになる──。 「──っと。……マスター、ちょっといいかな」 アーチャーのいやに優しげな声に私はゆっくりと顔を上げた。 理由は分からないが、その声を聞いた途端、少し心が晴れた気がしたのだ。 「さっき言ったよね。ボク、隠れた名将だったって。名将ってのはこれ、つまり勝利を導く凄腕ってこと」 アーチャーは励ますように言葉を続けた。 「ボクが召喚に応じたのは、キミをこの戦いに勝たせるためだ。その自信が無ければ、ボクは座で眠っていたさ。神と魔術と人とが共存した時代、神代の名将がキミのサーヴァントなんだ。これは誇りに値する、キミの力だよ。」 自信満々といった面持ちでアーチャーは言い放った。 フフン、と鼻を高くするその生意気な態度に、私は少しの安心と、ほんのちょっとだけ──頼もしさを感じた。 「……まぁ、仕方ないわね。私は天才だもの。サーヴァントに多少の差があったところで、ハンデにもならないわ。」 そうだ。私にうなだれている暇は無かった。 「そそ。ボクの足りない分はマスターが補ってくれると嬉しいな。ね、ボク達はほら、パートナーだからさ。」 ──仕方ないけど、認めるしか無い。 「そうね、その生意気な態度は小癪だけど。でも、アンタは────私の、パートナーよ。」 無名で、実力も分からなくて、生意気だとしても。この聖杯戦争では、アーチャーが私のパートナーだ。 アーチャーと私で、聖杯戦争を勝ち抜く。この事に何も変わりは無い。 パン、と両手で頬を叩いた。 戦いはこれからだ。私は気を新たに、戦いに臨む決心を──。 「あぁ、そうそう。マスターさっき、ボクのことパートナーって言ったよね?」 ……は? 心構えを改めようとした矢先、アーチャーが口を挟んだ。 確かにそう言ったが、それに何の意味があるのだろうか。 アーチャーはいつの間にか、何か企んだような不敵な笑みを浮かべている。 「パートナーなら、ボク達は対等だ。ね? だって相棒だもの。ホラ、さっき一目で分かったからね。この人は絶対主従関係を強制してくる! ってさ」 口が文字通りポカンと開いた。 このサーヴァントは一体何を言っているんだろう。 「もいちど言うけど、これでもうパートナーであるボク達の間に上下は無しだ。いやー、身の回りの世話しろとか言われたらね、ホラ。ボク、自分のことすら出来ないし。助かったよ、うん」 ──やっと理解が追いついた。 こいつはショックを受けた私の隙を狙って、励ますような口ぶりで私を唆し、言質を取るつもりだったのだ。 自分を使い魔扱いするな、と──。 さっき抱いた安心と信頼は完全に吹き飛び、胸の中には怒りの炎がどんどん燃え上がっていく。 「こ、の────バカサーヴァント!!!!!!!」 魔術師黒咲恵梨佳の聖杯戦争は、こうして始まったのだった──。
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ルイズはカトレアからもらったルーンを刻んだカケラを持っていく事にした。 カトレアの優しさが自分を救うと信じて!! ...結果から言えば、数十回にわたってルイズは召喚に失敗した。 一緒に召喚の儀式に参加していた生徒はルイズをのぞいて既に全員召喚に成功しており、今や召喚できていないのはルイズだけになっていた。 他の生徒たちが心ない中傷を投げる中、ルイズは己の覚える違和感について考えていた。 (何故?何がいけないの?) 何かがおかしい。が、何が間違っているのかわからない。 先程から自分が行っているサモン・サーヴァントでは、全く自分の魔力が消耗される感じが無い。 無論、『爆発』は起こっているのだが、今までの失敗のでは一応魔力が消耗されていた、と思う。 しかし、何ぶん今まで魔法が成功した事もないので、その感覚もあやふやなのだが。 (いけない、考えがズレてきてる) 何とか自分がサモン・サーヴァントを失敗する原因のみに思考を集中させようとする。 だが、そんな事に意味があるのだろうか?今までだって、何千回も失敗の原因を考えた。それでも、自分は一度も成功させられなかった。 何度考え直しても、思考はネガティヴな方向に転んでいく。 これだけ努力しても報われない。始祖ブリミルも自分を見放したというのか。もう自分を支えてくれるものは何も―――― そこまで考えて、ふいに自分が持ってくる事にしたルーンを刻んだカケラの事を思い出す。 自分の努力ではなし得ない、神に祈っても届かない、それでも、 (ちぃ姉さま、私に力をください) 自分が立派なメイジになると信じてくれる姉のためにも、ここで引き下がる事などあり得ない。 そう、貴族とは、決して敵に背を向けたりしないんだから――――! 願いを、決意を込めてルーンを握りしめる。 刹那、ルーンが輝き、ルイズの頭の中に見たことも聞いたこともない魔術様式が流れ込んでくる。 刻印・解読・染色・試行――――違う、今必要なのはそれじゃない。 そう、私が呼び出すのは『神聖で、美しく、強力な』使い魔なのだ。 通常のサモン・サーヴァントでは届かない。ならば、自分が求める使い魔を召喚するための、その魔術式を求めて、 さらに奥へ、奥へ、奥へ―――― 脳髄の尽くが焼け落ちるような錯覚の果て、彼女はその術式に辿り着く。 ――触媒による魔法陣 消去の中に退去、退去の陣を四つ刻んで召喚の陣で囲む。 その、意識に直接異界の術式を上書きされる負荷に、たまらずルイズは膝をつく。 それを、クラスメートたちは失意の表れと取ったらしく、中傷の声を収めて、ばつが悪そうにしている。 流石に気の毒に思ったキュルケが、声をかけようと近づいていく。 すると、ルイズはさっきまでの憔悴が嘘の様にすっ、と立ち上がる。 いぶかしげな皆の視線にまったく気づかないように、ルイズは何事かブツブツと呟き、次の瞬間、左手に持った己の杖で自分の右掌を貫いた! クラスメートたち、とりわけ女生徒から小さく悲鳴があがる。誰もがルイズは気が触れたと思った。 たまらずキュルケが声をかける。 「ちょ、ちょっとルイズ!いくらサモン・サーヴァントが成功しないからって―――」 「?ああ、キュルケ。何?今忙しいんだけど」 「忙しいって、アナタ何を―――」 そう言葉を続けようとするキュルケを無視して、ルイズは杖を右手に持ち帰ると、血を滴らせながら真剣な面持ちで地面に何か描き始めた。 最初、周囲の生徒からは、なぁ、アレ止めた方がいいんじゃね?などと声があがっていたが、 流血しながら黙々と地面に杖でラクガキを続けるルイズに薄気味悪さを感じ、誰も近づこうとするどころか、声をかけることすらできない。 最後には、彼らはルイズを無視して、友達と自分の使い魔自慢などを始める。 皆、自分から関りたくはないため、もはやルイズを相手にしないことにしたらしい。 自分たちがルイズを追いつめた、ということを認めたくないというのもあるのだろう。 だが、事態の異常さを正しく認識している者もいた。 教師であるコルベールと、生徒で唯二のトライアングル・メイジであるキュルケとタバサである。 ただ地面に何かを刻むだけの作業に、トライアングル・クラスの魔力を発している。 まだ未熟な他のメイジと違い、三人はルイズが地面に魔法陣を刻みながら発する強力な魔力を感じとっていた。 そう、ルイズが地面に刻んでいるのはデタラメなラクガキなどでは決して無く、確実に何かの意図のもとに法則性をもった紋様となっている。 何より、作業に没頭するルイズの目は気の触れた者のソレではなく、確たる理性の輝きを帯びたもの。 その危機迫る様子に、キュルケもタバサも、監督者としてルイズを制止すべきコルベールでさえも、他の生徒同様声をかけることができなかった。 そんな周囲の反応など眼中に無く、ルイズは魔法陣を描く作業に集中する 「閉じよ《みたせ》。閉じよ《みたせ》。閉じよ《みたせ》。閉じよ《みたせ》。閉じよ《みたせ》。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。」 知らなかった。四系統などという五元素魔術の紛いモノがはびこるハルケギニアでは、これほどの術式魔術は発達しなかった。 事前に知っていれば、魔法陣を描くための触媒も用意できたのに―――と、そんな自分の考えに頭を振る。 自分は『未だ』ゼロである。前もってわかっていても触媒など用意できなかっただろう。 だから、自分には自分の血液を使うしか方法は無い。だが、それでかまわない。 もとより、最初にルーンを得たオーディンは、世界樹ユグドラシルで首を吊ったうえ、魔槍グングニルで己を突き刺して オーディン――すなわち自分自身――に捧げてルーンを会得したのだ。自分しか懸けるモノのない私が、己を捧げるのは当然のこと―――― って、オーディンって誰よ、等とツッコミを入れてたら、魔法陣を書き間違えそうになる。 いけない、集中しなければ。これに失敗すれば、もう一度召喚する余力は自分に残されていない。 「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我らが始祖ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリ。 降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 細心の注意と最大の魔力を注ぎつつ、ルイズは慎重に魔法陣を描いていく。 そして、遂に魔法陣が完成すると、ルイズは自分の魔力が最高潮に達していることに気づく。 あぁ、とルイズは得心する。今までの失敗は、私にこの瞬間に召喚を行わせるためだったのかと。 ならば、後は全ての魔力を注ぎ込み、私の『神聖で、美しく、強力な』使い魔を呼び出すだけ。 「―――告げる。 汝の身は我が下に、我が名運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うのなら応えよ―――!」 そうルイズが唱えると、魔法陣を中心としてあり得ないほどの膨大な魔力が渦巻き始める。 突然のことに、使い魔自慢をしていたクラスメートたちも、一様に驚いてルイズの方へ振り返る。 否、振り返ろうとした。しかし、ルイズの周りに渦巻く魔力はもはや肉眼で捉えることを許されるような、生やさしい者ではない。 その光ならざる極光に、誰もが顔を背けて目を塞ぐ。 「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、常世総ての悪を敷く者。」 詠唱を続けながらも、ルイズは歓喜に包まれていた。 己の魔力が、確かな術式を成していく感覚は今まで、一度もスペルを成功させたことの無いルイズにとって 初めての体験であり、その確かな手応えは既に彼女の心を歓奮で埋め尽くしていた。 だが、最高潮に達していた魔力も、召喚に費やされることで早くも底をつき始めていた。 だが、今まで魔力を出し切るという経験の無いルイズにとって、その感覚すら心地好い。 (何、コレ?魔力を消費するのがこんなに気持ちイイなんて――――) その充足感も、快感すらも魔力に変換して、ルイズは召喚の文言を唱え続ける。 「我に従え。ならばこの命運、汝が剣に預けよう。 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 スクウェア・スペルすら軽く凌駕する暴風を巻き散らしながら、魔力の奔流が一点に収束していく。 その気配にその場に居合わせた者が一様に息を呑み、ルイズが成功を確信した瞬間―――― あたりを薙ぎ払う大爆発で、全員(ルイズ含む)が吹っ飛ばされた。 「ーーーッッッッ!ちょっとルイズ!あれだけ期待させといてまた失敗なワケ!?」 「う、うるさいわねっツェルプストー!私だって成功したと―――」 言い止して、ルイズも、周囲の皆も気づく。爆発の中心に、強大な魔力を持つ『何か』がいることに。 爆風が風に拭われていくと、その魔力を放つ何者かが一騎、どこか呆けたような顔をして突っ立っていた。 そう、呆けた表情をしていても、纏う空気・放たれる魔力、いづれも彼が強壮な『騎士』である事実を、見る者全てに問答無用理屈無用に理解させた。 騎士は髪から身につける物まで全て青、アクセントの様に銀がちりばめられた軽鎧は、見たことも無い材質である。 髪は側頭部では刈り上げられた短髪だが、後頭部は腰に届くほどの長髪。それを、銀の輪で束ねている。 そして、右手には深紅の槍。見る者が見れば、その槍自体も莫大な魔力を秘めていることがわかる。 「これは、どこかの騎士を呼び出したのか?」 「いや、槍もってるだろ。平民じゃねぇの?」 「バカ、あんな魔力を放ってる平民がいるもんか。近衛騎士隊は剣に模した杖を使うって言うぜ。」 「んじゃほんとに騎士様?ヤバいんじゃないの、それ」 などと、勝手な憶測をもとに喧々囂々、騒然とする周囲をよそに、ルイズは不機嫌な顔をしてツカツカと青色の騎士に歩み寄ると、 無い胸を張って、傲岸不遜に 「アンタ誰?」 と言い放った。
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CLASS ライダー マスター 川澄 明見 真名 ナポレオン・ボナパルト 属性 秩序・中立 筋力 C ■■■□□ 魔力 D ■■□□□ 耐久 D ■■□□□ 幸運 B ■■■■□ 敏捷 B ■■■■□ 宝具 B ■■■■□ スキル 騎乗:B+ 乗り物を乗りこなす能力。魔獣、聖獣以外であれば未知の乗り物であっても自在に乗りこなす。 単独行動:D マスターなしに長時間現界可能となる。半日は魔力供給がなくとも行動可能。ライダー時にもこのスキルは獲得している。エジプトから単独でパリへと赴いたことに由来している。 対魔力:D 魔術に対する抵抗力。一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 カリスマ:B+ 軍隊の指揮において発揮される才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。合法的に皇帝にまで上り詰めたナポレオンは国家運営に十分とされるB以上であるB+となっている。民衆に対しても発揮され、仮に選挙に出た場合は圧倒的な支持をえて当選する。 軍略:B+ 多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。ナポレオンの場合、特に軍を機動的に動かすことに優れている。 皇帝特権:C 本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できる。該当するのは剣術、射撃、仕切り直し、魔術、矢避けの加護などと多岐に渡る。 宝具 『余の辞書に不可能の文字は無い』(インポシブル・ネスト・パス・フランセーズ) ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉 1人 有名なナポレオンの格言。自身に向けられるスキル、宝具などの「絶対、不可能、必中、必外」といった概念を無効化する。必中の矢も避けることができ、必死の槍を受けても生き延びられ、敵の約束された勝利すら撥ね退け勝利することができる可能性を生むというだけで実際に「絶対」から逃れられるかは状況次第。 『大陸軍』(ラ・グランド・アルメ) ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉 100人 ナポレオンの指揮の下、全ヨーロッパを震撼させたフランス陸軍を召喚する宝具。歩兵、騎兵、砲兵を望むだけ召喚し、ナポレオン自らが指揮することで電撃的に敵を斃す。素早く、巧みに兵を動かし敵を圧倒する。各兵は「大陸軍という宝具の一部」として召喚され、一人一人のスペックは均一ですべてのステータスはE相当である。また、ナポレオンの指示には忠実に動くが自らの意志では行動しない。軍勢を呼び出した時の魔力消費量は多いが砲や小隊を少数呼び出す程度ならそれほど魔力を消費せず、真名開放の必要もない。この宝具で軍勢を指揮している間はナポレオンは自ら戦闘することはできなくなる。神秘の薄いサーヴァントであるため同系統のものと比べると消費魔力量は少なめである。 『フランス民法典』(コード・ナポレオン) ランク:B 種別:対民宝具 レンジ:1~30 最大捕捉 100人 所謂ナポレオン法典。史上初の近代的法典。「万人の法の前の平等」「信教の自由」といった近代市民主義の法の源流となっている。真名開放によってレンジ内の自身以外のクラススキルを無効にし、特定宗教への特効を全て無効にする。ナポレオン自身はローマ・カトリックである。 『コルシカの食人鬼』(アンチクリスト) ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉 1人 生前ナポレオンの齎した大きな人命の喪失と自身の非人道さからつけられたあだ名。真名開放すると悪魔めいた化け物へと変質する。食人による回復能力の獲得や、筋力、耐久、敏捷、魔力のステータスの1段階の向上、Bランクの「狂化」の付与によって大幅にナポレオン本人の戦闘力が向上する。ただし、『大陸軍』と『フランス帝国法典』は封印され、一部スキルもランクダウンする。真名開放後、マスターの指示によって正気に戻ることもできるがその際に2レス間一切の行動が不可能となる。 装備 マレンゴ ナポレオンの愛馬。足は速い。二人乗り可能。 サーベル 突きと切りを兼ねそろえた逸品。『大陸軍』の指揮にも用いる。 マスケット 魔力によって装弾されるマスケット。連射は不可能。 概要 白い軍服に赤いマント。黒と金の半月型の軍帽を被った黒髪の男。 金の瞳からは知性と野心が感じられるであろう。 言わずと知れたフランス革命の英雄。 一時期はスウェーデンとイギリス以外のヨーロッパ全土を支配下に置いたフランス皇帝である。 また、名実ともに神聖ローマ帝国を滅ぼした人物でもある。 ナポレオン法典の制定などによって後のヨーロッパの近代史に多大なる影響を与えた。 今回の聖杯戦争ではナポレオンを代表する格言、軍勢、法典、そしてつけられたあだ名の四つの要素を前面に押し出されている。 性格は尊大であるものの計算高く、常に二手三手先のことを考えている。 前マスターとは性格が合わず関係が破綻している。そのため、前マスターはナポレオンの革命に倒された。 明見との関係は良好であり、守らねばならない民という認識をしている。 明見の生活を壊してしまったことに少し申し訳なさを感じているようだ。そのためか、明見を軽んじることは今のところはない。 マスターが頼りない一市民であるため天才は再び独りで戦いをする。 幕間の物語 +Premier Revolution 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 ルーマニア、ミレニア城塞 ある日、この地でとある秘儀が行われた。 みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」 王の間、その中央で床が光り輝いていた。 それを者たちは息を凝らし、瞬きを止めてそれに見入る。 玉座に座す男も、その輝きに見入っていた。 輝く床――否、これは魔方陣だ。 ここで行われるのは、神秘の儀式なのだ。 セット 「―――――Anfang」 「――――――告げる」 魔方陣のそばには一人の青年。 この間にいるあらゆる者――魔術師たちのなかでも、最も若いかもしれない男。 祭壇には一挺の拳銃――しかし、古い。 「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――」 魔方陣の輝きに、王の間が呑まれる。 奇跡が、充ちる。 風が、吹き荒れる。 そして――― そこには――――― 『サーヴァント、ライダー。ここに参上した。 貴様か?我を呼び出したマスターと言うのは―――――』 皇帝が、いた ――――― 「私の命令に従えないというのかっ!ライダーッ!!」 日本、冬木 新都のビルの林の合間で、一つの喧騒が起きていた。 『ああ、我は第四の宝具を開放する気などはない。』 一人は、黒いコートを纏った西洋人の男だった。 もう一人も――西洋の男だ。 が、違う。あまりに違いすぎる。 その違いを表す適当な言葉は、風格。 「とっとと悪魔になって!その高いステータスでッ!押し切っていけば勝つのは簡単だと言ってるだろォ!? マスターの俺の方針に従えサーヴァントォッ!!」 コートの男――アンドレア・コッド・ユグドミレニアは顔を赤く染めて吼える。 もう一人の男、白い軍服の男はそれをどこ吹く風かと受け流す。 そして、アンドレアに冷たい眼差しを向ける。“見損なった”とでも言わんばかりの眼差しを。 「令呪を以て命ずるゥゥゥ!!『我が革命に、倒れよ』 軍服の男が、告げる。 革命は、成功したと。 アンドレアの右手が舞う。アンドレアの表情が驚愕に固定され―― そのまま永遠に固められた。 胸元には穴。軍服の男――英雄の手には、血に濡れた剣。 敗者はゆっくりと倒れ、英雄は振り返る。 そして、告げる。 『貴様――新たな我が主となれ』 ――――― やっぱり、つまんない アタシは深々と溜息。やっぱダメみたい。 毎日毎日変わんない。ちょっと髪染めてみたりはしたけど、やっぱりダメ。 このままだと、アタシ腐っちゃう。 なんかないのかなーオモシロいこと。 「あっ、これチョーイケてるじゃん☆」 学校帰り、いつものショッピングモールでちょっと寄り道。 カワイイ服みたりして、もりあがってるってカンジ? なーんにもない毎日だけど、これはちょっと楽しい。 アタシ、真面目ちゃんよりもこっちの方が向いてたっぽい! 「―――あれ?今向こうの方に――ナンカ――?」 もりあがってるとき、向こうの方にナンカあるのが視えた。 アタシ、昔から視力がすっごくイイんだけど、ちょっとヘンなんだよね。 見えるはずがないものが見えるってゆーか☆ 今日もそんなよくある幻覚の一つかなーって思ったんだけど、なんでだろ?なんか惹かれる。 アタシ、オカルトはムリなはずなんだけどなー まっ、ちょっと見てみますか!どーせやることもないんだしね☆ ってノリでなんとなくそのナンカを見に来たんだけど…今メッチャ後悔。 マジギレしてるじゃん!あのひと! マジヤバ…盗み見るんじゃなかった……… けど、なんか動いてもヤバそうだから動けない。 あのコスプレっぽい人…風格っていうかオーラっていうかもうとにかくマジヤバい! にらまれたら死ぬって!コワすぎ! けどこれ、マジなんなんだろ? ケンカって思ったけどあのコスプレの人はずっと平然としてるし。 何より、ライダーとかホーグーとかイミわかんないんですけど。 だけど、なんか気になる…気づいたらムチューで聞いてる。アタシらしくないことに。 なんて思ってたけど――あのコスプレの人が持ってるのって、何?剣? あ――― コ、コートの人――― し、死んでるよね―――? 声も、出せなかった。怖かった。 震えが止まらない。 逃げな―――― 『貴様――新たな我が主となれ』 見られてる。逃げれ、ない。 言ってることはわかんない。怖い。怖すぎる――けど、なんだろう? なんか――ドキドキしてる。 だからかな、声が、出たのは――― 「はっ、はいっ!だ、だから――殺さないでくださいっ!」 『フッ――――よかろう、契約成立だ』 ――――― ライダー陣営、契約完了
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プロローグ(Ⅱ) 千界樹の帰還 ───1945年 日本 冬木 冬木の大聖杯が再起動して二日目。4人のマスターは冬木に再集結していた。間桐は元よりアインツベルン、キャスターのマスターは冬木市から離れなかったがこの戦時下に日本人以外の姿は相当目立つため彼等は外に出ていなかった。 無論、それは他のマスターにも言えること。隠密に再入国をする必要がある。 アメリカ合衆国と関わりのあった人形使い、アサシンのマスターは再び冬木の地を踏むためにB29から落下し、数十キロの道のりを踏破して冬木に侵入したらしい。今はもぬけの殻となった遠坂邸に潜伏している。 あと一人のマスターは第二次世界大戦中に「不幸にも」死んでしまったらしい。おそらくは聖堂教会との戦いによるものだろうが知る者は当事者だけだ。 聖杯戦争の監督役も言峰神父が殺されたとあっては誰もおらず、ましてやアメリカの秘密兵器が使われると噂の日本へ秘密裏に潜入させるのは躊躇われた。それでも一人、名乗り出る者がおり、身元も信仰も確かなためこちらもB29の空襲警報で人を避難させた後に航空機からのパラシュート落下により冬木へ送り込まれた。 名をシモンというらしい。絶海の孤島で神父をやっていた人物で代行者と言った戦闘の遍歴は特にない。いわば魔術師に関する知識のみを有する一般人に近い。つまるところ本当に監視が目的であり、この聖杯戦争を揺るがすような人物ではない。 当然ながらマスターの資格もない。 さて困ったことだ。何せサーヴァントの数が足りない。 エーデルフェルト姉妹のサーヴァントは既に聖杯に食わせたのであと5騎。ならばマスターもあと一人必要だ。 それはカルデアのマスター以外でなければならない。聖杯戦争を始めることでようやく特異点となるのだから。 だから用意した。5人目のマスターを。 ◆ ここはどこだ。 男はとある高層ビルの屋上にいた。 1945年の日本、それも首都から離れた冬木では高層建造物は未だ少なく、故に目立つ建物の一つであろう。しかし同時にB29が空爆を行う時代とあっては誰も屋上へ見向きもすまい。ましてや街灯すら制限された今では夜の闇が男を完全に隠蔽していた。 男は魔術師であった。魔術協会が定める階位のうち最高位の冠位(グランド)を持つ魔術師であるが、本人の実力としては第二位の色位(ブランド)である。最も実力で冠位の者などほとんどいないため、実質的に色位が最高位と言える。 まず視力を魔術で強化、更に暗視効果も追加して下界を覗けば見えるのは見覚えのある極東の街並みと言語───日本語だった。 東洋の意匠を凝らした住宅が立ち並び、その窓の一つからもんぺを着た婦人や丸刈りの少年がチラホラと見える。家のほとんどは明かりがなく、強いて言えば蝋燭を照明に使っている者達が見られるが、大半は蝋燭すら満足に持っていない人々だった。 まさか。ここは戦時中の冬木なのか? そう思ったところでようやく男は自分の恰好に気が付いた。 ナチスドイツに所属していた頃に来ていたSSの軍服。記憶している限り50年以上昔に捨てたものを着ていた。 全くの理解不能な自体に男は混乱し、記憶を探る。 ルーマニアのトリファイス────空中要塞────ランサーと融合────響き渡る洗礼詠唱────消えゆく意識。 霧がかかったように記憶の断片しか蘇らない。それでも戦時下の日本にいなかったことは明らかだ。ならば今の状況は一体何だ? まさか幻術を掛けられているのかと疑い始めたその時。 「ご機嫌いかがかな? ダーニック・プレストーン・ユグドレミレニア」 声に振り向くとそこには影(・)があった。影、そうとしか表現できない。黒い靄を被り、存在感はあるも虚ろで今にも消えそうなナニか。 それは楽しむようにダーニックへ話し続ける。 「ようこそ、第三次聖杯戦争の舞台へ。私はキャスターのマスターだ」 「馬鹿な……第三次聖杯戦争だと。それは50年以上前に終わっている。それに私はルーマニアで聖杯戦争をしていたはずだが、なぜこんなところで、こんな服を着ている」 「成程、確かにその質問には答えなくてはならないな。まず初めに言うと君は既に死んでいる。まあ、心当たりがあるだろうがね」 「成程、やはり私は死んでいたか」 怒る、あるいは悲しむべきことのはずなのにストンと腑に落ちた。 客観視して判断できるのは記憶が虚ろだからかもしれない。 無論、無念はある。しかし、今は状況の解明が先だ。 「しかし、それでは私がここにいるのはおかしいのではないか?」 「それについては謝罪しよう。役者が足りなくてね。マスターを一人補充するのに適切な人物を見繕ったところ君が該当したというわけだ」 「知りたいのは理由ではなく手段だ。死人をよみがえらせるなど魔法ですら不可能な芸当だ……一体、私に何をした?」 「何も」 「何?」 「何もしていないとも。強いて言えばここに召喚した。未来から君を見つけて記憶を複写したというべきかな」 出鱈目すぎることをさも平然のように語る影。 嘘だと切り捨てることは可能であるが、記憶の移動だけならば可能だ。だが時空を超えるレベルのものは魔法に等しいだろう。 しかし、そういったものが平然と出てくる戦場を知っている。つまりは聖杯戦争だ。 「ああ、勘違いをしているようだから一つ言うと私は大それた魔術師ではない。キャスターの助力が無ければ他者の記憶を持ってくるなど到底できないさ」 「貴様のキャスターは未来視ができるのか?」 「さて、そこまでは同じ聖杯戦争参加者として言えないな」 「同じだと?」 「言っただろう。マスターを見繕ったと。つまり、君は聖杯戦争に参加しないといけないのだよ、ダーニック」 「断ると言ったら?」 「断れないさ。断れば君はここで死ぬし、何より君は聖杯が欲しいだろう?」 「聖杯は欲しいが、他人に踊らされるのは真っ平でな」 「では諦めるのか? 君があれほど執着した聖杯を。一族の繁栄を約束するアレを」 「……」 「安心したまえダーニック。私は君をこの時代へ呼び寄せた者だが、一参加者に過ぎない。説明が終われば以降は敵同士さ。 君の体や魔術回路、魂に一切の細工はしていないし、あくまで正々堂々の形をとるつもりだ」 「……いいだろう。だが、この質問には答えてもらおう。アレ(・・)は何だ」 穴。そうとしか表現できない。 空に穴が開き、太陽の如く赤黒い靄が周囲を覆っている。 「特異点であり、聖杯から生まれたモノだよ。この時代の人々には見えないように隠蔽の魔術をかけておいたし、君も先ほどまでは見えなかっただろう?」 「特異点だと……」 「ここは人理定礎が焼滅する炉心。歪んだ第三次聖杯戦争の舞台(ステージ)となっている。つまりは……」 「この第三次聖杯戦争によって世界が滅ぶと?」 「流石は千界樹(ユグドレミレニア)の長。理解が早くて助かるよ」 「つまり私は薪か」 「いいや、物語の登場人物(ぶたいそうち)さ。あくまで滅ぶかどうかは君たちの頑張り次第だ。 では、さらばだ。検討を祈るよ」 そういうと影の気配は完全に消え去った。 どこかへ消えたのか。あるいは声だけを飛ばしていたのか。ダーニックにさえ分からない。 分かるのはアレが要注意人物であることと、このままでは聖杯を手に入れても世界が滅ぶということ。 掌で弄ばれているようだが、権謀術数はこちらの得意分野だ。逆に躍らせてやろうと不敵な笑みを浮かべるダーニック。 その笑みの先。ほんの僅かに光を放つ召喚陣があった。 おあつらえ向きに用意されていたそれは特に細工してあるとは思えない。召喚をしようとしてふと思い出した。 ダーニック・プレストーン・ユグドレミレニアはナチスドイツの魔術師として第三次聖杯戦争に参加していた。当時のドイツが有していた魔術の品や触媒をいくつも持っていたはずだ。 ポケットをまさぐり、見覚えのある魔術礼装や符があることを確認する。そして目当てのモノを発見した。 暗号化された拠点の座標。もしここが本当に冬木ならば残っている可能性が高い。 ダーニックは召喚陣を放置して、その場から去った。アジトならば召喚の儀式をより安全に行えるからだ。誰かが描いたものを使うよりかは安全である。 ◆ 拠点についたダーニックは早速ソレを見つけた。 木の破片。とある槍の柄に使われていたもの。 使用後はナチスドイツのアーネンエルベへと返却され、二度と手にすることがなかった聖なる木片。 「あの時は何を触媒に喚んだのだったかな・・・」 本当の第三次聖杯戦争ではどのようなサーヴァントを召喚したのかはまだ思い出せない。 だが間違いなくこれで呼び出される英霊は規格外だ。それだけは保証できる。無論、ハズレもいくつかあるが。 召喚陣を刻み、触媒を置く。更に聖別済みの水銀を流し、その上に聖水を振りかけた。 召喚の準備が完了し、陣へ魔力を通す。励起される魔術回路を感じながらダーニックは召喚の詠唱を開始した。 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ 閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。 繰り返す都度に五度。ただ、満たされる刻を破却する ————告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。 誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ—————」 荒れ狂う魔力の奔流。風が逆巻き、燐光を放つ召喚陣が一層輝く。 これにて契約は成る。令呪が反応し、英霊の座からサーヴァントが召喚される。 そこに現れたのは小麦色の肌に白髪の男。鉄の上に黒い牛皮を巻いた鎧と籠手を身に着け、赤いマントを羽織る。 手に持っている槍はまるで今しがた人殺しをしていたかのように血に塗れており、アレに使われた物だとはっきり分かる。 「サーヴァント・ランサー。召喚に応じて参上した」 槍兵(ランサー)のサーヴァント。その中でも最上位に存在する英霊を引き当てたのであった。 白髪の男は凛とした言葉でダーニックに問う。 「お前が私のマスターか?」 BACK TOP NEXT プロローグ(Ⅰ) 遠坂邸にて タイトルへ戻る
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あきらめる理由を探すんじゃなくて、あきらめない理由を探せ 三浦知良 「はぁ……はぁ……」 少女は走る。 必死に走る。 生にしがみつく為に走る。 やるべき日常へ帰るために。 「おとなしく、我の手にかかるがよいわ!」 男は飛翔しながら少女を追いかける。 男に慈悲はない。 男も帰らなければならない。 痛みのない幸福の世界の実現を見届けるために。 そのために、男は決闘という殺し合いに乗った。 故に仮に同じ教団の信徒に出会っても殺す。 だから異教徒である少女を見逃すという選択肢はない。 男はレーザーを発射する。 「ふざけんなっ……て!勝手なこと言ってんじゃねーよ!!」 (あぶなっ!?つか、アイツ……マジでヤバいやつじゃん!) 少女は持ち前のスタミナで直線のレーザーを避けると、飛翔する男に悪態をつきながら逃げている…… ☆彡 ☆彡 ☆彡 時は少し遡り…… (おいおい……殺し合ってマジ?) 突然の殺し合いに困惑の色を隠せない少女ーーー 少女の名は曽志崎緑。 埼玉県蕨市の蕨青南高校の女子サッカー部に所属している。 ポジションはポジションはミッドフィールダー(ボランチ) 背番号は4。 (……こっちは、普通のサッカー女子よ?殺し合いって……) 選手権埼玉予選、予選リーグ第2戦を新生ワラビーズ初勝利で終え帰宅していたはずが、決闘と言う名の殺し合いに巻き込まれた。 「はぁ……恩田ならきっと、こんな状況になっても「サッカー」したいとか、言いだしそうだ」 (そして、すみれは呪詛ね……) 曽志崎の脳裏に浮かぶのは、同じチームメイトの恩田希に周防すみれ。 自分と同じサッカーが好きなサッカー少女たち。 おそらくハ・デスに悪態をついているだろう。 「とにかく、まずは、落ち着ける場所を……」 曽志崎は手ごろな休憩場所がないか、周囲を見渡すと。 「ほう。さっそく決闘者に出会えるとは、これも日々の信仰心の賜物か」 「ん?」 (信仰心……それにその服装……宗教の人?) 緑の目の前に現れた男。 服装から、宗教筋の人だと察したが、直ぐに驚愕することとなる。 「エルレイン様!我に力を!!!」 言葉と同時にガープの姿が変形する。 その姿は、明らかに異形じみた化け物。 それから、ガープとの鬼ごっこが始まった。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「どこへ隠れた!」 ガープは手当たり次第に突風とレーザーで周囲の建物を破壊する。 このままでは、見つかるのも時間の問題といったところだ。 (死ぬの……?こんなところで?) 必死に隠れることに成功したが、このままでは、おそらく見つかって殺される。 死が近づくと走馬燈が起きると言われるが本当なのか、同じ部活の仲間が次々と浮かび上がる。 (チカ先輩!?) それは、曽志崎が中学の時、コンビを組んでいた先輩ーーー (こんなところで、死んでたまるかッーー!!) チカ先輩と戦いたいから、私は蕨青南高校を選択した。 意味わかんない「ここ」で死ぬわけにはいかない。 (いちかばちか!) デイバッグから剣の鞘をアスファルトの地面に置くと。 「ーーー素に銀と鉄」 私は変てこな呪文に賭ける. 素に銀と鉄 礎に石と契約の大公 降りたつ風には壁を 四方の門は閉じ 王冠より出で 王国に至る三叉路は 循環せよ 閉じよ(みたせ) 閉じよ(みたせ) 閉じよ(みたせ) 閉じよ(みたせ) 閉じよ(満たせ) 繰り返すつどに五度 たた満たされる 刻を破却する ーーー告げる 汝の身は我が下に 我が命運は汝の剣に 聖杯の寄るべに従い この意 この理に 従うならば応えよ 誓いを此処に 我は常世統ての善となるもの 我は常世統ての悪を敷くもの 汝 三大の言霊を纏う七天 抑止の輪より来た「ここかぁ!!!!!!!」 「うわッ!?」 (げっ!?呪文言い終わらなかった!?) 破壊されるアスファルトの地面。コンクリートの破片が舞い散りる音が聞こえ、呪文は言い終わらなかった。 その時、破壊された振動からか私のデイバッグから、もう一つの支給品のラノベが飛び出てーーー ーーパァァァァァ 「手こずらせたが、これでお終いだ」 あいつは、私が呪文を唱えていた場所までたどり着いた。 ああ、ここまでなのかーーー? はっきりと曽志崎の両目に「死」の文字がせまーーーーー 「死ね!アディショナルレーザー!!」 光が集束すると同時に刀が…… 額を貫いた。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「え……!?」 私の前に現れたのは、女の子の剣士。 ーーー剣士と呼ぶには あまりにも 華奢なその身に浅葱の羽織を纏い 刀を振るう姿は 白い肌と相まって さながら雪椿のようであった。 _ / ̄ ̄ 「 ̄\ / <⌒_ ____ // | \// _彡 ⌒ / / ̄ \ / { __| }__> "⌒ / / \ . { 乂/ / ̄ ミ ノ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ . `ー‐く __ / /\――<__ _rヘ ‐ ┐ / ̄ ̄ /{ ノ ――<__ >――<_「 { { {ニ┘ / \__>彡 -―-ミ <⌒ __n -ニ\ ク ノヽ / | x灼 \\ \ Υ __|ニ- └ ⌒ \ニ\____/ | \^ リノ ∨\ _ -ヘ/二二{L_ ∨ニ\_ 人 )\ 厂_ -ニニ- ヘニニニニ{ `>―厂厂∨ニニ\ \ \ ⌒ヽ _ -ニニ- } ∨ニニ{ / \ |ニニニ) \ \ー _ -二-__ ノ }ニニニ{ . | \ ̄ | _ -二- √ニニ.{. . . ̄| \ |__ _ -二-  ̄~^ <__ √ニ二{ .ー――  ̄|\ \ _ -二- { ./⌒ ̄>―√ニニニ{\  ̄ \ | _ -二- ∨ ./ /__/ニ二二j |\ .\___| . _ -二- ∨ \ |-/二二ニ√| . \. . . . ./ _ -二- }\ . ./ |ニニニニニニ√__! . . . . . \______/ . _ -二- } \. .\ |ニニニニニ.√/Λ/ ̄ _ -二- } \ .| \  ̄ ̄「////Λ ニニ- }/ .Λ  ̄| \ \ ///Λ / / } ._ | |//// Λ / / Λ \ | /  ̄ ̄ ̄ \ / ./// _| ̄ |/ \ 〈__// /\/ / \ / / / \ / ̄ ̄ ̄ / / / / ̄ ̄ ̄ ̄\ } / 〈___/| / / ∨ / | / / , /ニニ-_ | /\ , /二二ニニ-_ _ ´|_/ \ _ -ニニ二ニ-_ /二二二二二二_ _ ´ ー--------‐ \ / 二二二二二_ . / 二 二二二二二二 ´ \ { 二二二二二二_ . /二二二二二二二> ´ \ 二二二二二二_ 「ぐっ……何者だ女!?貴様も邪魔立てするのか!」 「……」 突如自身と罪人のあいだに立つ異国の剣士。 ガープは片手で額を押さえながらもビッと指さしする。 「我はガープ!エルレイン様に仕えるフォルトゥナ神団最後の守護者にて無法なる者どもに”正義の鉄槌”を下す戦士なり!」 「……」 「さぁ……ヒュ……我ヒュ……と一戦まじ……ヒュ……」 (な……なんだ?喋りづらくなっているだと……?) 「斬りあいの最中に喋るバカで助かりました」 (うそ……あの「一瞬」で!?いつ、抜いたの!?) どうやら、あの浅葱の剣士は額だけでなくあいつの喉元も斬りつけていたようだ。 まるで、アニメの如く、剣士が剣を抜いた姿を私は目視することができなかった。 (すごッ!てか、連続の俊足の突きって、まるで沖田総司じゃん!!) 曽志崎はオタクの一面もあり、特に好きなのが土佐の幕末を舞台にしたアニメ「胸きゅん開国」 それゆえか、歴史上の人物は多少ながら詳しい。 (く…っ!これでは、呪文を満足に唱えられないッ!!) 「ふふ……ヒュ……キサマの顔……おぼ……ヒュ……た!!」 怨嗟渦巻く感情が剣士に向けられる。 ……が。剣士はそんなのはどこ吹く風。 無関心の極みといった風。 「別に覚えなくて結構です。貴方はここで死ぬのですから」 浅葱羽織の剣士はあいつの言葉を歯牙にもかけないで止めをさそうとする。 日本刀による袈裟蹴り。 鋭い一閃。 死を感じさせるその気迫に飲まれたのか、背中の翼を大きく広げると飛翔すると同時に剣士の一撃を避けると、あいつは脱兎の如く逃げた。 「……逃げられましたか」 浅葱羽織の剣士の女の子は刀を鞘に納めると、私の方へ体を向けーーーーー 「申し遅れました。あなたが私の主ですか」 「え……そうなの?」 はっきり言って、困惑よ。 そりゃだってーーー、支給品の紙に書いてある通り文字を読んだだけーーーしかも、言い終わってないし。 そんでもって、急に刀をもったこの浅葱色の羽織を着た女の人が現れ、漫画のような戦闘が始まり、挙句に私が主(マスター)!? 私の頭は?で埋め尽くされているとその女性は私の右手を掴みあげ、まじまじと見つける。 「え?てか、何!?この紋章みたいなの!!」 よく見ると、私の右手にタトゥーのような模様が浮かび上がっていた。 え!?これ、消えるの!?高校生のサッカーでタトゥーは不味いっしょ!? 「ここに契約は果たされました」 「よろしく お願いしますね。マスター」 見つめていた女の子はふわっとし朗らかな笑顔でわたしにそう、宣言した。 「は、はい……よろしくお願いします」 こうして、私の殺し合いは始まったのであるーーーまる。 【曽志崎緑@さよなら私のクラマー 】 [状態]:疲労(中) [装備]:帝国戦記@帝都聖杯奇譚Fate/type Redline セイバー@帝都聖杯奇譚Fate/type Redline [道具]: 基本支給品、ランダム支給品1 [思考・状況] 基本方針:元の世界へ帰る 1:浅葱羽織の子と行動を共にする(てか、マスターって何!?) [備考] ※参戦時期は51話後 ※セイバーのマスターとなり、右手に令呪が刻まれました。現在3画。 ※セイバーの真名はまだ知りません。(まるで、沖田総司みたいな子だなーと思っています) ※Fateの世界の知識はまだ知りません。 【帝国戦記@帝都聖杯奇譚Fate/type Redline 】 著者不明のライトノベル。 帝都と称される第二子世界大戦中の日本を舞台とした魔術儀式の戦争物語 セイバー召喚の触媒。 【聖剣の鞘@帝都聖杯奇譚Fate/type Redline 】 かの騎士王の剣の鞘。 しかし…今回、曽志崎が使用したのはレプリカである……現実は……非常なり。 セイバー召喚の触媒その2。 【セイバー(沖田総司)@帝都聖杯奇譚Fate/type Redline 】 最優と称されるセイバーのサーヴァント。 今回、ハ・デスの魔力並びに戯れもあり、魔術師ではない参加者でも、マスターとして使えることができた。 あくまで、支給品としての扱いの為、マスター(曽志崎)の死は、自らの消滅に繋がる。 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「ぜ…ったいに、許さん!あの浅葱羽織の女!!」 屈辱。 ガープはフォルトナ神団最強の戦士。 数多の異教徒共からエルレイン様をこの身一つでお守りしてきた。 しかし、あの浅葱羽織の女の殺気の目に怯み、退却をとってしまったーーー 「もう聖戦の流儀なんぞどうでもよい!次は必ず殺す!!!」 支給品のパナシーアボトルを使用し、喉の状態を回復したガープは鬼の形相で異国の剣士がいる方向を睨む。 狂気の信徒は決意を定めた。 【ガープ@テイルズ オブ デスティニー2 】 [状態]:負傷(小) 額から軽い出血 喉元に2つの小さな突きの穴(治療済み) 魔力消費(小) [装備]:無し [道具]: 基本支給品、ランダム支給品1~2 [思考・状況] 基本方針:優勝。 そしてエルレイン様の理念の実現 1:とりあえず、態勢を整える 2:必ず、あの浅葱の羽織女を自らの手で殺す [備考] ※参戦時期は、聖地カルビオラでカイル達と戦う前 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「……む!キサマも決闘者か」 「……」 他の参加者を見かけたガープは先ほどの浅葱羽織の女剣士から受けた屈辱を少しでも癒そうと考え――― 「アディショナルレーザー!」 (見敵必殺!死ね!!エルレイン様の崇高な理念を理解できぬ異教徒共!!!) 参加者に一直線に向かった光線は大きな爆発が起き、参加者は吹き飛ばされる。 「おおおおお!やはり我の信仰はいまだ健在なり!」 ガープは吹き飛ばされた参加者の姿に余裕綽々。 先ほど砕かれた自信を取り戻すーーーが。 吹き飛ばされた参加者は立ち上がる。 何事もなかったかのように。 「怖い怖い……いきなり攻撃を噛まして来るなんてな」 「な……グミ?いや……スライムだと!?」 「これかぁ?リバイバルスライムが盾となったんだよ!」 男の言葉に応じて、ガープの攻撃を防いで粉々となったリバイバルスライムが復活する。 男はさらにカードをセットして発動する。 「ほぉら……宗教と拷問はセットだろぉ~。たしか」 「ぐあああああ!!!!!お……おのれ!異教徒風情が!」 突如現れた拷問車輪が、ガープを捕らえる。 先の異国の剣士の鋭い一撃もあるためか、変身も解け、ガープは哀れ十字架に磔にされた ガープは怨嗟の声を上げる。 先の聖戦の流儀も知らぬ異国の剣士に目の前の醜悪な異教徒にいいようにされていることに。 自分が斃れれば、エルレイン様をお守りすることができなくなる。 今も聖女の片割れとその一行により危険にさらされている可能性が高い。 つまり、痛みが無い幸福に満たされる世界の実現が失われるという事他ならない。 「ククク……オレが異教徒か。むしろオレの信ずる神の使徒ですらないキサマの方が異教徒にしか見えねぇけどなぁ」 「だまれぇぇぇぇぇ!!!!神はフォルトナ神のみだ!」 吼えるガープに男は指摘する。 そうしなければ自分の信仰心が目の前の男に粉々に砕かれてしまうと感じたからだ。 「いいぜぇ……復活した祝福の生誕祭だ!神を拝ませてやる!」 男は、ガープに絶望を与えて殺すべく、神を召喚することに決めた。 破壊こそが快楽である男は実に歪んだ嗜好をお持ちのようだ。 「ほうら……出てこい!ニュードリア!ドリラゴ!ギル・ガース!」 次々とモンスターが召喚される。 神を召喚するための生贄要員として。 「フハハハハ!3体のモンスターを生贄にオレは神を召喚する!」 「太陽神(ラー)よ!天を舞え!炎を纏いし不死鳥となりて!ラーの翼神竜!!!」 男が召喚したのは、言葉通り”神” その神々しさはガープの表情を大きく狼狽させる。 ガープの価値観を全て否定するかの如く、その神は降臨した。 「エ……エルレイン様……」 「太陽神よ!この異教徒を焼き尽くせ!ゴッド・ブレイズ・キャノン!」 「エルレイン様ぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」 太陽神の炎がガープを焼き尽くす。 骨一つ残さない神の炎。 炎々と燃え盛る裁き。 こうして、敬虐かつ狂気の信徒はこの世を去った。 【【ガープ@テイルズ オブ デスティニー2 死亡確認】 ☆彡 ☆彡 ☆彡 「まさか、またこうして現世に現れることができるなんてなぁ」 ガープを仕留めた男の名はマリク。 だが、マリクであってマリクではない。 正確には、マリクが生み出した闇の人格。 遊戯達に闇マリクと呼ばれた自己破壊と憎悪の象徴。 「つまり、闇は飢えているぅ……」 闇マリクは、理解した。 闇が自分を求めていることに。 そして、遊戯を闇に堕とせということを。 「いいぜぇ……オレが見せてやる。苦痛のもがきを」 闇マリクはここでも貫く。 決闘者たちを闇の生贄にすることを。 【闇マリク@遊☆戯☆王】 [状態]:健康 [装備]:デュエルディスクとデッキ(神)@遊☆戯☆王 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~4(自身とガープ) [思考] 基本:決闘者たちを闇の生贄にする 1:出会った参加者達を闇の生贄とする 2:遊戯には最大の苦しみを与え、闇の生贄とする 3:千年ロッドがあるのならば、取り返す [備考] ※参戦時期はアニメバトルシティ編で遊戯に敗れ、闇に消えた後 ※元の人格のマリクについては後続の書き手様に委ねます。 ※千年ロッドは現在所持していません。
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◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ 神は幻のうちに、わたしをイスラエルの地に携えて行って、非常に高い山の上におろされた。 その山の上に、わたしと相対して、一つの町のような建物があった。神がわたしをそこに携えて行かれると、見よ、ひとりの人がいた。 その姿は青銅の形のようで、手に麻のなわと、測りざおとを持って門に立っていた。 その人はわたしに言った、「人の子よ、目で見、耳で聞き、わたしがあなたに示す、すべての事を心にとめよ。 あなたをここに携えて来たのは、これをあなたに示すためである。あなたの見ることを、ことごとくイスラエルの家に告げよ」 ―――――――『エゼキエル書』40 2-4 ◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ 白く広大なその空間には、大いなる力が満ち溢れている。輝かしく、勝利と栄光に満ちた力が。 少年はその中心、魔法陣に立ち、白い石の祭壇に向かって召喚の呪文を唱える。 「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には我が■■■■■■。 降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 技術と権限を言霊で起動し、しかるべき場へアクセスする。 その少年は、金髪白皙。右手には何かを握っている。 「閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。 繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する」 魔力を引き出し、閉じ込め、満たす。 声変わりしていない、あどけない声。しかして、自信と魔力に満ち満ちた声。 「―――――Anfang.(開始)」 「――――――告げる」 「――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の槍に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」 彼はすらすらと呪文を唱える。先日知ったばかりの呪文を、まるで長年慣れた歌のように、愉しげに。 「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」 祭壇の向こう、空中に金色の粒子が集まり、人影が現れる。 少年は笑う。英霊の召喚など造作もないことだ。これでぼくは、マスターというわけだ。 現れたのは、金色の甲冑と緋色のマントに身を包んだ長身の男。金髪で黄金の瞳。髭はないが壮年。歴戦を経た思慮深げな顔。 その頭の後ろには、光輪が輝いている。放つオーラからも、相当に霊格の高い存在であることは見て取れる。 「……問おう。そなたが余のマスターか?」 「はい。ぼくの名は■■■■■■■■■。ようこそお出で下さいました、陛下」 微笑みながら恭しく挨拶する少年。全く気圧される様子もない。英霊は怪訝な表情をし、訊ねる。 「余を英霊、サーヴァントとして喚ぶなど、よほどのことであろうな。世界が滅ぼうとしておるとでも言うか」 「実はその通りでございまして。どうか、陛下のお力をお貸し願いたく」 「ふむ。では、事情を教えてもらえるかな」 ◆ この都を取り巻く領域には、幾つもの英霊がいる。彼らは『聖杯』を獲得するため、互いに争っている。みな邪悪だ。 もし彼らのうち誰かが勝ち残れば、人類は破滅する。そうなる前に、彼らを一つ一つ打倒していこう。 それには、聖なる正しい力が必要だ。少年の言葉は、概ねそのようなもの。英霊はこう理解した。 「……なるほど。混沌と化したこの領域に、秩序をもたらそうというのだね」 英霊は顎に手を当てて頷き、少年に問いかける。 「それで、見返りは」 「無論、聖杯。陛下のお望みは、ぼくと同じです」 「余には違うように思えるがね。そなたは己と、かの悪魔を除き、何ものも信じてはおらぬようだ」 英霊はそう言うと、いたずらっぽく笑った。 「……実は、余もそうなのだがね。聖人としての扱いなど、いささか息が詰まる」 「ははは。陛下は、立派に皇帝として振る舞われました。ここではご自由になさってよいのです。ご自由にね……」 少年も笑う。英霊は声高く笑い、右手を掲げる。指先を伸ばし、斜め前に挙げる。 「よかろう。余は―――――――」 ◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ 古代 あの足が イングランドの緑なす山々を歩いたのか 神の聖なる子羊が イングランドの爽やかな牧場に見られたのか あの神々しい顔が 我々の曇った丘の上で輝いたのか ここにイェルサレムが建っていたのか この闇のサタンの工場のあいだに 我に与えよ、燃える黄金の弓を 我に与えよ、渇望の矢を 我に与えよ、叢雲の槍を 我に与えよ、炎の戦車を 精神の闘いから一歩も引く気はない この剣を手のなかで眠らせてもおかぬ 我々がイェルサレムを打ち建てるまで イングランドの緑の爽やかな地に ―――ウィリアム・ブレイク『ミルトン』序詩「イェルサレム」 ◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ 「あー……今度はどこだ、ここァ」 気がつくと、俺はどこかの街なかにいた。足元はアスファルト舗装だ。 暗雲に覆われた空。聳え立つ超高層ビル群。げたげたしい巨大ネオン看板群。張り巡らされる電線網。道路を行き交う車。 ロサンゼルスか、ニューヨークか、それともトーキョーか。現代先進国の、どこかの大都市って感じだ。 少なくともドバイじゃあなさそうだが、ここも特異点だってのか。 周りを見回しても、いつものサーヴァントたちはいねぇ。今度はエピメテウスすらいねぇ。ひとりぼっちかよ。 俺ァただの一般人なんだぜ。こんなところにひとりで放り出すんじゃねぇや、ウォッチャー野郎、バロン・サムディめ。 この街のどこかにいるって可能性はあるが……探すしかねぇか。生憎財布がねぇから、どっかで調達するか……。 ぽつぽつと雨が降ってきた。気色悪ぃ、黒くねばつく雨だ。 地下鉄の入口が近くにあった。そこの軒先を借りて、もう少し街を観察してみる。猥雑かつ野放図に発展した、ド汚ぇ近未来都市だ。 立ち並ぶ屋台。立ち込める霧と湯気。壁一面のグラフィティアート。ゴミ箱から路上に溢れ出るゴミ。 LED傘をさし、編笠を被り、レインコートを着込んで行き交う雑多な群衆。 浮浪者、ヤク中、酔っ払い、チンピラ、ヤクザ、ゴス、ポン引き、娼婦、オカマ、サイバネ野郎、さらりまん。南米のバーとかにいそうな逞しいならず者。 白人、黒人、ヒスパニック、インド人、ムスリム、イエロー、ブルー、グリーンスキン、エルフ、ドワーフ、獣人、リザードマン。それぞれの混血やキメラ。 「……ブルー? グリーン? エルフにドワーフ? サイバネ野郎? おいおいおい、サイバーパンク・ファンタジー世界にでも迷い込んだってのか……」 へらりと笑い、肩を竦める。冷や汗が出て来た。生身の人間一匹が、こんなとこに飛び込んで大丈夫かよ。 通行人に話しかけるが、無視されちまう。それどころか、互いに触ることもできねぇ。幽霊みてぇにすり抜けちまう。なんだ、俺ァいつの間にか死んでたのか。 「ヘイ、ウォッチャーさんよ。見て聞いてるだろ。なンなんだよ、ここは。解説を恵んでくれよ」 空を見上げてそう呟くと、近くのネオン看板にノイズが走り、文字が書き換わった。ノイズまみれの電子音声がそれを読み上げる。 『z... Welcome to L.A. zz...』 ネオン看板の文字が掻き消え、01ノイズが覆う。L.A.……だと? ■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■ ◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ 「ここは……?」 曇天の下、雑踏の中。足元は石畳。大気は妙に蒸し暑い。漂うのは生ゴミや排泄物が腐ったような悪臭。 周囲は……薄汚れた半木骨造(ハーフティンバー)様式の建築群が立ち並ぶ。近世のヨーロッパ、といった感じの街並みと服装だ。 人々はわたしに目もくれない。周りと較べれば相当に奇妙な恰好をしている自覚はあるのだが。 通行人がわたしにぶつかる……いや、すり抜けた。どうやらわたしは幽霊のような状態らしい。 マスターや他のサーヴァントは、周囲にはいない。はぐれたか。たぶんこの街のどこかにいるのだろう。 カルデアのダ・ヴィンチとの通信も開けない。ウォッチャー、バロン・サムディの仕業か。つくづく奇妙な。 『おう、シールダー。おらだ、エピメテウスだ!』 声、いや、念話。パン屋らしき店の傍らに、水晶髑髏がいる。 「エピメテウスさん!」 駆け寄り、彼を拾い上げ確認する。確かに彼だ。 「マスターや他のサーヴァントたちは……」 『いねえだ。近くにいる気配もねえ。念話も通じねえ』 「カルデアとの通信も開けません。……ここは、どこだと思いますか」 『あー……おらたちは、あンでか周りの連中に気づかれてねえ。だども言葉は聞こえるし、文字は読めるだな』 「……イングランド、ですか」 『ン。話してる内容からすると、ここは……ロンドン』 ロンドン、か。19世紀末のロンドンなら、かつて行ったことはあるが。 「では、年代は」 『そこのチラシに書いてあるだ。西暦1666年、9月1日、土曜日。「ロンドン大火」の前日だ。 火元はここ、シティ・オブ・ロンドンのプディング横丁、キングズ・ベイカリー』 A.D.1666 人理定礎値:?? 末法炎上都市 龍動(ロンドン) ◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇□◇ ■■■■■■■■■■■■ 人理継続保障機関、フィニス・カルデア。その中枢、中央管制室。 薄暗くがらんとして、人っ子一人いない。……いや、一人いる。 後ろを向いて椅子に腰掛けている、黒い影。そこだけスポットライトが当たっている。 「よくきたな。おれは逆噴射聡一郎ではない……」 嗄れたダンディな声。ぐるりと椅子ごと振り向くと、グラサンをかけた髭面アフロの黒人男性。 「……あ、ドーモ、バロ噴射サム一郎……ウォッチャーです。お久しぶり。お待たせ」 ウォッチャー、『バロン・サムディ』が空中で右手をヒネると、虚空から紙巻きタバコの箱が出現する。銘柄は……『レッド・アップル』。 トントン、と一本取り出し、シュボッと人差し指から火を放って、火をつける。スゥーッ……フゥーッ。 あー、こんな話を読んで下さってる、有り難い方ならおわかりだろうが、オレ様はとにかく好き勝手やる。 特に今回は難産でよ。それなりのペースで投下する。オレ様がメキシコで熱中症になって死ななければだ。 何らかのメッセージを受け取れるかもしれないが、それは読者様のご勝手だ。わからないならわからないままに、それが賢者のお振る舞い。 さっきから引用が多くって申し訳ねぇが、聖ゲーテも『ファウスト』の前狂言で、こう言ってるぜ。 すっ、と右手を挙げて、高らかに。歌うように。 ♪面白おかしく芸のやれる役者なら、お客のむらっ気なんぞに腹は立てない。お客が大勢いてくれた方が、どっと沸かせやすいから。 あなたもあなた流儀に堂々とおやんなさい。理性、分別、感情、情熱、その他なんでも、空想というやつにありったけのお供をつけて。 ただし忘れちゃいけませんぜ、道化なしでは車は動かない! すっ、と今度は左手を挙げて。 ♪見て面白いのが一番だ。舞台で次から次へと事件が展開して、お客が口をあんぐり開けて見ているようなら、大当たりは間違いなし。 とにかく、これでもか、これでもかと並べ立てるにかぎる。そうすれば、まず間違いはない。ただ煙にまいてやろうとすればいい。 色とりどりの場面を出して、はっきりしたところは少しにし、間違い沢山にしておいて、ちらりと真理を覗かせる。 舞台は狭いが、遠慮は要らぬ。造化の万物を駆り出して、緩急よろしく、天国から、この世を通って地獄へまでも経巡ってもらいましょうか! BOMB! 黒煙と共に、ウォッチャーは姿を消す。 終わりなきまま 永劫に消え去らんとする物語に 終焉を与えん 永焉交叉立方体 アルビオン ♪Growing Up Londinium BACK TOP NEXT 無し 永焉交叉立方体 アルビオン 第一節 The Omen of Maelstrom
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悪魔くん聖杯戦争(法) ◆lnFAzee5hE ◇ 我々は多くのことを知っているようで、案外無知なものである。 フィクションの中の産物とせせら笑ってきた魔術なんていうものは実在しているし、 世界でも有数の石油王であるサタン氏なんぞは、実のところは悪魔サタンの血を引く黒魔術の大家だったりもする。 そして、これも知らないことだろうが、 サタン氏の片腕としてニュースで紹介されたルイ・サイファー、彼なんぞは本物の悪魔だったりする。 そして、ルイ・サイファーが来日する目的がたった一人の少年に会うためだなんて、世界中の誰もが知らないことだろう。 ◇ ここは人跡まばらな奥軽井沢、それを更に奥へ奥へと進むと、言い知れぬ妖気を漂わせた山々がある。 そこは、まだ日本が邪馬台国と呼ばれていた頃、長い間魔法使いの大集団が悪魔を引っ張りだそうと色々研究したところであると伝えられている。 その中に一際高い小山があるが、それは山ではなく、古代のビルディングであり、長い年月の内に、こんな形になったのだ。 そこに、一人の来客が訪れようとしていた。 「おかしいなァ、だれか表の戸を叩く者がいるみたいだ!」 人も訪れないような山奥である、来客などあるような場所ではない。当然、インターホンなどはついていない。 そこに暮らす蛙男は訝しんだ、一体何者であろうか、と。 「だれだ!?」 「ルイ・サイファーという者だ」 「知らん!」 ルイ・サイファーという男が、かの有名なファウスト博士のように有名ならば、あるいは蛙男も聞く耳を持ったのだろう。 だが、ルイ・サイファーという名なぞ、古代からの魔術的知識に通じる蛙男ですら聞いたことはない。 あるいは、彼の主にとって福音をもたらす者であるかもしれないが、 窓から覗いてみれば、山奥であるというのに汚れ一つないスーツを着こなした男である。あまりにも、怪しすぎる。 「東方の神童に会いに来たのだが」 「ああ、悪魔くんのことですか」 悪魔くん――それこそ、彼が仕える主の名前である。 三歳にして父の心胆を寒からしめた恐るべき異形の頭脳の持ち主、今まで存在した天才の全てを否定しかねない恐るべき大天才、 十歳にもならぬ身でありながら、全人類が幸福に暮らすことの出来る千年王国の建国を目論む恐るべき少年――いや、人間より生まれながらまさしく悪魔なのである。 「あいにく東京に行っていないんです!」 「では、中に入れて待たせてくれないか」 返答は言葉ではなく、石によって行われた。 あからさまに怪しすぎる男である、蛙男はルイ・サイファーの頭上に石を投げて殺してしまった。 「痛いなあ」 「キャーッ!」 ところがどうだろう、頭を石で潰されたルイ・サイファー、平然とした顔で立っているではないか。 投げつけたはずの人の頭より大きい石は地面に転がっているし、ルイ・サイファーは血の一滴も流していない。 これには蛙男が悲鳴を上げるのも無理は無い。 「この世界の日本の作法に詳しいわけではないからね、今のは盛大な歓迎と解釈させてもらおう」 「ヌヌヌ……」 「それで、入れてくれる気は……無いのだね、それなら悪魔くんが帰ってくるまで、外で待たせてもらうが」 石を投げても死なぬ相手である、魔術師に違いない。 となると対抗できるのは、悪魔くんだけである。 今は紳士的に振舞っているが、もし目の前の男が牙を剥けば、 何の抵抗もできずに、ようやく手に入れた悪魔召喚の鍵、創造の書を奪われることになるやもしれない。 「では外で待っていてくれ」 「そうか、私は寒空の下冷たい岩に座って人を待つのが大好きなんだ」 「外で待っていてくれ」 「ちぇっ」 かくしてルイ・サイファーが待つことしばらく――ようやく、悪魔くんが戻ってきたのである。 ◇ 「君が悪魔くんだね、私はルイ・サイファー、ルイと呼んでくれたまえ」 「はぁ、で、何の用件かな」 「結論から言うと、私は悪魔だ。そして、是非……君の手伝いがしたいと思って馳せ参じたんだ」 悪魔くんという少年はいかにも平々凡々とした格好である、誰が彼を見て悪魔と呼ぶだろう、 だが、妖しくぎらついているその目を見るが良い、どうにも少年ならざる恐ろしさを感じるではないか。 その悪魔くん、千年王国の建国のためには悪魔の力が必要であると考え、幾度も悪魔召喚の儀式を行っているが、一度も成功してはいない。 全人類の中で最も優秀であろうその頭脳でさえも失敗する悪魔召喚の何たる恐ろしいことか。 だが、何十冊もの魔導書を積み上げ、幾度もの経験を重ねた末に、とうとう、悪魔召喚の鍵と成り得る創造の書を手に入れたのだ。 ならば、今直ぐに創造の書の古代文字を解読させ、その儀式を行いたい、 しかし、悪魔くんの知る中でそれを読むことのできる唯一の男、ヤモリビトは未だその行方を晦ましている。 ならば、文字通り悪魔の手も借りたくなるのも人情ではないだろうか、もちろんルイ・サイファーが本物の悪魔であるのならば、の話であるが。 「魔法陣は完璧です、呪文も完璧、それでも何か足りないものがあると?」 「だから、私が来たんだ……どうだね、別に魂や金を頂こうというわけではない、 私は石油王サタンと契約をしていてね……つまり、千年王国を作る手伝いをするように言われてきたんだ」 「ほう……」 悪魔は召喚者の尻の毛まで毟り取るほどに際限なく報酬を要求し、契約を曲解し、自分の利益しか考えない生物である、 しかし、いざ契約をしたとなれば契約者に逆らうことは出来ない。 つまり、油断さえしなければルイ・サイファーはこちらの手伝いをしてくれるのだろう。 もちろん、悪魔は心の隙に付け込み、隙が無ければ作り出す生物である、悪魔の前で油断しない人間などどれほどいるかはわからないが。 「なるほど、なるほど、君の言った通り、魔法陣は完璧だ」 悪魔くんが示した悪魔召喚用の魔法陣、なるほど、悪魔から見ても完璧なものである。 だが、足りぬものがある。そして、それこそがかのファウスト博士が知り、創造の書に記された秘密なのだ。 「君たちは魔法陣の周りに集まって、エロイムエッサイムを唱えるが良い……後は私でやっておこう」 エロイムエッサイムとは悪魔召喚のための呪文である。 魔法陣の周囲を回る際、1センチに一声ずつ、唱えなければならない。 「さぁ……!始めようじゃないか!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 「エロイムエッサイムエロイムエッサイム」 「我は求め訴えたり!」 それは人間界において信じられぬほどに、尋常ならざる光景である。 あどけない少年が、擬人化した蛙の様な男が、忌まわしき魔法陣を囲み、召喚の呪文を唱えているのである。 それも、先導するのは悪魔である――まるで中世サバトの光景ではないか! そして聞くが良い!ルイ・サイファーなる悪魔が唱える恐ろしき呪文を! 「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には傲慢なる聖四文字の神。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 .みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」 「―――――Anfang」 「――――――告げる」 「――――告げる。 彼の身は月が下に、彼が命運は月の光に。 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」 「誓いを此処に。 彼は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 「我が名、明けの明星の名の下に! 彼の名、救世主の名の下に! 来たれ、紅き満月よ!」 おお!魔法陣の中心で蠢く大地を見たか! 湧き上がるものを見たか! それは月である!紅き満月である! 彼らが召喚したのは紅い満月――その事実を認識した瞬間、悪魔くんの姿が消えた。 ◇ 「サタン君、悪魔くんが目障りであるなら私が消してあげよう」 「佐藤君、私ならヤモリビトになろうとしている君を元の姿に戻してやれる」 「悪いようにはしない、私と契約するが良い」 ◇ 日本三大電機メーカーの一つ――太平洋電機、その社長室に悪魔くんはいた。 もちろん、悪魔くんのいた現実世界ではなく、再現された東京においての、である。 「――郎!一郎!聞いているのか!?」 「はいはい、聞いていますよ」 誰が想像するだろうか、太平洋電機社長の第一子その人こそ、松下一郎こと悪魔くんであると。 「東京第一小学校に入学して、平凡で善良で人畜無害な人間になれってんでしょ……困るなあ」 「お前の行いで困っているのはこっちの方なんだ……」 「まぁ、いいでしょう……こっちも東京にいなければなりませんからね」 「おぉ、そうか……良かった良かった、実はなお前の新しい家も決めてあるんだ、 とにかく善良でまともな人間になってほしいと思ってな……そう、一郎も知っているだろう……メシア教の教会にお前を預ける」 「メシア教……!」 「どうだ、いい考えだろう」 「ええ……とても、いい考えだと思います」 「とても……」 メシア教の教会に移った悪魔くんが司祭の目を盗んで行う儀式の正体は一体なんだというのだ! 悪魔召喚ではない――しかし、英霊の召喚でもないのだ! 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 「我が声に応え、目覚めよ!」 聖なる祭壇で眠る邪悪な龍の姿を見ることは――この教会内では悪魔くんと彼の英霊以外には叶わない。 悪魔くんは龍を目覚めさせようとしていた。 だが、悪魔くんの声にも応えず、未だ龍は眠りについている。 「起きないか」 「ええ、今のところは……」 悪魔くんの側に立つ聖職者然とした男、彼こそ悪魔くんが呼び寄せた英霊であり、クラスはライダーである。 では、眠る龍こそ、彼が乗りこなさんとする宝具なのであろうか、間違ってはいない。 だが、今はまだ龍は眠り続けている。 そう、目覚める時ではないのだ。 「僕達の千年王国のため」 「ええ、必ず聖杯を手にしましょう……ザイン」 千年王国も、龍も、そして彼の真の宝具たる方舟も―― 【クラス】 ライダー 【真名】 ザイン@真・女神転生Ⅱ 【パラメーター】 筋力E+ 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具EX 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 騎乗:EX あらゆる乗り物に対して一般人程度の適性のみ持ち合わせる、 その代わり、方舟に対して騎乗を可能とする。 対魔力:E 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 【保有スキル】 心眼(真):C 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、 その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 神性:E 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。 【宝具】 『封印されし半身(セト)』 ランク:EX 種別:対神宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 未だ眠り続けているザインの半身たる龍。 セトが目覚め、ザインとの融合を果たした際、ザインは裁きの天使である真の姿を取り戻す。 その際、ザインのパラメーターは下記のものとなり、宝具『千年王国の方舟』が解禁される。 また保有スキルである神性がEXにまで上昇する。 筋力A++ 耐久A+ 敏捷C 魔力A+ 幸運C 宝具EX 『千年王国の方舟』 ランク:A++ 種別:対宙宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 ザインが真の姿を取り戻した際に使用可能となる宝具、選ばれし者を乗せた方舟。 本来ならば、宇宙の彼方まで飛んで行くことも可能であるが、 この世界は偽りであるため、再現を許す場所までしか飛ぶことは叶わない。 また、この宝具にザイン及び、そのマスターが乗り込んだ時、宝具『全てを裁く光(メギド・アーク)』が解禁される。 『全てを裁く光(メギド・アーク)』 ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 『千年王国の方舟』より発せられる強力なエネルギー光、再生のために行われる真の大破壊。 この宝具が発動した際、『千年王国の方舟』以外の全てが消滅する。 【weapon】 格闘術……最強のテンプルナイトとして、彼は非常に高水準の格闘術を収めている。 【人物背景】 全てを裁く者、あるいは彼もまたザ・ヒーローと呼べるのかもしれない。 【マスター】 松下一郎(悪魔くん)@悪魔くん千年王国 【マスターとしての願い】 千年王国の建国 【weapon】 なし 【能力・技能】 釈迦やキリスト以来の天才児であり、魔術に対して大いなる知識を持っている。 【人物背景】 小学二年生。大手電機メーカー「太平洋電気」の社長令息。大きな垂れ目、タマネギを思わせる髪型、突き出た額といった独特の容貌をしている。 「精神的異能児」と言われるほどの天才的頭脳を持つ少年で、貧富の格差もない平和な世界を創造しようとしている。 一般的な倫理の枠にとらわれず、目的のためなら手段を問わない面がある。あまりの頭の良さゆえにクラスメートから「悪魔くん」とあだ名されている。 この聖杯戦争に至る際、ルイ・サイファーの介入によりサタンと戦うことはなかった。 【方針】 なるべく早くザインを元の姿に戻したい -016 渋谷凛&ランサー 投下順 -014 峯岸一哉&ライダー -016 渋谷凛&ランサー 時系列順 -014 峯岸一哉&ライダー 登場キャラ NEXT 松下一郎(悪魔くん)&ライダー(ザイン) 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命
https://w.atwiki.jp/sdora/pages/2653.html
属性 闇属性 最大Lv 99 初期HP 6561 最大HP 9842 レアリティ ★6 タイプ 魔族 初期攻撃力 1531 最大攻撃力 2297 初期防御力 1016 最大防御力 1524 初期スピード 1677 最大スピード 2516 +HP上限 7800 最大HP上限 17642 +攻撃力上限 1215 最大攻撃力上限 3512 +防御力上限 435 最大防御力上限 1959 +スピード上限 1305 最大スピード上限 3821 リーダースキル 飢えと無聊に悶えし者 [魔族]のユニットの攻撃力を40%アップ フォーススキル1 冒涜と蹂躙 闇属性の単体攻撃。[自身のHP分のダメージ]か[1ダメージ]を与える。アンチ[1の祝福] Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 ※LVによるダメージ変動なし ディレイターン 3 効果持続ターン - フォーススキル2 螺旋の渦動 敵全体に闇属性のn%ダメージの3連撃。上昇効果を打ち消す。HPが50%以上の時、威力が1.5倍。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 進化前 [混沌]アザトース 46 47 48 50 51 52 54 55 - 59 通常進化 なし ディレイターン 5 効果持続ターン - 幻獣契約 なし 特殊能力 先制 / 忘却攻撃光属性耐性 / 光属性キラー 契約素材 - 契約使用先 - 入手方法 幻獣契約 備考 ・【先行配信版】神話クエスト『闇に蠢く混沌の核』登場!_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=1277 k=22 ・2019/04/18アップデートにて実装。_http //crw.lionsfilm.co.jp/gesoten/news/detail.php?id=1303 k=3 資料 *初期ステータス。 コメント 名前